白チャート公式メモ

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因数分解

\(a^{3}-b^{3}=(a-b)(a^{2}+ab+b^{2})\)

\((a-b)^{3}=a^{3}-3a^{2}b+3ab^{2}-b^{3}\)

よって

\(a^{3}-b^{3}=(a-b)^{3}+3a^{2}b-3ab^{2}\)

\(=(a-b)^{3}+3ab(a-b)\)

\(=(a-b) \biggl\{ (a-b)^{2}+3ab\biggr\}\)

\(=(a-b)(a^{2}-2ab+b^{2}+3ab)\)

\(=(a-b)(a^{2}+ab+b^{2})\)

従って、

\(a^{3}-b^{3}=(a-b)(a^{2}+ab+b^{2})\)

である。

無限級数の和

無限級数\(a_1 + a_2 + a_3 ... a_n\)の初項から第n項までの和\(S=a_1 + a_2 + a_3 ... a_n\)を第n項までの部分和と言い、部分和\(S_n\)から作られる無限数列\(\{S_n\}\)がSに収束する時、この無限級数の和はSと言う。

\(y=\sqrt{ax+b}+c (a≠0)\)のグラフの書き方

\(y=\sqrt{ax+b}+c (a≠0)\)のグラフは、基本形\(y=\sqrt{a(x+p)}+q\) \([p=\frac{b}{a}], q=c\)に変形し、点(p,q)を原点と見て、\(y=\sqrt{ax}\)のグラフを書けばよい。

2次曲線の極方程式

点Aの極座標を(a,0)、Aを通り始線OXに垂直な直線をlとして、点Pから直線lに伸ばした垂線をPHとする時、

OP : PH=e : 1

となる点Pの軌跡は2次曲線となる。

点Pの極方程式は、条件OP=ePHにPH=a-rcosθを代入して、

r=e(a-rcosθ) 即ち \(r=\frac{ea}{1+cosθ}\)と表せる。

これは、

0<e<1の時 楕円

e=1の時 放物線

1<eの時 双曲線である。

またこの定数eは離心率である。

円の極方程式

  1. 中心が極、半径がaの円

r=a

  1. 中心が(a,0)、半径がaの円

r=2acosθ

  1. 中心が(r0,θ0)、半径がaの円

\(r^2-r2rr_0 \times cos(θ-θ_0)+r_0^2\)

極座標と直交座標の関係

点Pの極座標を(r,θ), 直交座標を(x,y)とする。直交座標の原点Oとx軸の正の部分をそれぞれ極座標の極Oと始線OXに一致させると、次が成り立つ。

  1. x=rcosθ、y=rsinθ

  2. \(r=\sqrt{x^2+y^2}\)

r≠0の時、\(cosθ=\frac{x}{r}, sinθ=\frac{y}{r}\)

三角関数の公式

\(cos^2θ=\frac{1+cos2θ}{2}\)

\(cos2θ=cosθcosθ-sinθsinθ\)

\(cos2θ=cos^2θ-sin^2θ\)

\(sin^2θ=1-cos^2θ\)より

\(cos2θ=cos^2θ-1+cos^2θ\)

\(cos2θ+1=2cos^2θ\)

\(cos^2θ=\frac{1+cos2θ}{2}\)


\(sin^2θ=\frac{1-cos2θ}{2}\)

\(cos2θ=cosθcosθ-sinθsinθ\)

\(cos2θ=cos^2θ-sin^2θ\)

\(cos^2θ=1-sin^2θ\)より

\(cos2θ=1-sin^2θ-sin^2θ\)

\(cos2θ-1=-2sin^2θ\)

\(sin^2θ=\frac{1-cos2θ}{2}\)


\(asinθ+bcosθ=\sqrt{a^2+b^2}(sin(θ+α))\)

もし点(a,b)が単位円上に存在すれば、a=cosα, b=sinαなので、

sin(θ+α)=cosαsinθ+sinαcosθよりasinθ+bcosθ。

点(a,b)が単位円上に存在しなければ、\(\sqrt{a^2+b^2}\)倍した先に存在する。

2次曲線の媒介変数表示

x=acosθ

y=asinθ

\(cosθ=\frac{x}{a}, sinθ=\frac{y}{a}\)を\(sin^2θ+cos^2θ=1\)に代入。

x=acosθ

y=bsinθ

\(cosθ=\frac{x}{a}, sinθ=\frac{y}{a}\)を\(sin^2θ+cos^2θ=1\)に代入。

\(x=\frac{a}{cosθ}\)

y=btanθ

\(\frac{1}{cosθ}=\frac{x}{a}, tanθ=\frac{y}{b}\)を\(1+tan^2θ=\frac{1}{cos^2θ}\)に代入。

x=pt

y=2pt

\(t=\frac{y}{2p}\)を\(x=pt^2\)に代入。


円 \(x^2+y^2=a^2\) → \(x=\frac{a(1-t^2)}{1+t^2}, y=\frac{2at}{1+t^2}\)

楕円 \(\frac{x^2}{a^2}+\frac{y^2}{b^2}=1\) → \(x=\frac{a(1-t^2)}{1+t^2}, y=\frac{2bt}{1+t^2}\)

双曲線 \(\frac{x^2}{a^2}-\frac{y^2}{b^2}=1\) → \(x=\frac{a(1+t^2)}{a-t^2}, y=\frac{2bt}{a-t^2}\)

媒介変数表示された曲線の平行移動

一般に次が成り立つ。曲線x=f(t), y=g(t)をx軸方向にp、y軸方向にqだけ平行移動した曲線は、x=f(t)+p, y=g(t)+qである。

双曲線の接線の方程式

双曲線\(\frac{x^2}{a^2}-\frac{y^2}{b^2}=1\)(a>0,b>0)上の点(x1,y1)における接線の方程式は、\(\frac{x_1x}{a^2}-\frac{y_1y}{b^2}=1\)である。

[1] 点(x1,y1)における接線がx軸に垂直でない場合

接線の方程式は、\(y-y_1=m(x-x_1)\) (1)

\(y=mx-mx_1+y_1\) これを双曲線の方程式に代入し、

\(\frac{b^2x^2-a^2y^2}{a^2b^2}=1\)

\(b^2x^2-a^2y^2=a^2b^2\)

\(b^2x^2-a^2(mx-mx_1+y_1)^{2}=a^2b^2\)

\(mx-mx_1\)をAと置いて、

\(b^2x^2-a^2(A^2+2Ay_1+y_1^{2})-a^2b^2=0\)

\(b^2x^2-a^2(m^2x^2-2m^2x_1x+m^2x_1^{2}+2(mx-mx_1)y_1+y_1^{2})-a^2b^2=0\)

\(b^2x^2-a^2(m^2x^2-2m^2x_1x+m^2x_1^{2}+2my_1x-2mx_1y_1+y_1^{2})-a^2b^2=0\)

\(b^2x^2-a^2m^2x^2+2a^2m^2x_1x-a^2m^2x_1^{2}-2a^2my_1x+2a^2mx_1y_1-a^2y_1^{2}-a^2b^2=0\)

\(-(a^2m^2-b^2)x^2+2a^2m(m2x_1-y_1)x-a^2m^2x_1^{2}-2a^2mx_1y_1-a^2y_1^{2}-a^2b^2=0\) (2)

直線(1)が双曲線に接するには(2)が重解x=x1を持つので、\(α=-\frac{b}{2a}\)より、

\(x_1=-\frac{2a^2m(mx_1-y_1)}{-2(a^2m^2-b^2)}\)

\(x_1=\frac{a^2m(mx_1-y_1)}{(a^2m^2-b^2)}\)

\((a^2m^2-b^2)x_1=a^2m(mx_1-y_1)\)

\(a^2m^2x_1-b^2x_1=a^2m^2x_1-a^2my_1\)

\(-b^2x_1=-a^2my_1\)

\(m=\frac{b^2x_1}{a^2y_1}\)

(1)にmを代入して、

\(y-y_1=\frac{b^2x_1}{a^2y_1}(x-x_1)\)

\((a^2y_1)(y-y_1)=(b^2x_1)(x-x_1)\)

\(a^2y_1y-a^2y_1^{2}=b^2x_1x-b^2x_1^{2}\)

\(a^2y_1y-b^2x_1x=a^2y_1^{2}-b^2x_1^{2}\)

\(a^2b^2\)で両辺を割って、

\(\frac{a^2y_1y}{a^2b^2}-\frac{b^2x_1x}{a^2b^2}=\frac{a^2y_1^{2}}{a^2b^2}-\frac{b^2x_1^{2}}{a^2b^2}\)

\(\frac{y_1y}{b^2}-\frac{x_1x}{a^2}=\frac{y_1^{2}}{b^2}-\frac{x_1^{2}}{a^2}\)

両辺にマイナスをかけて

\(\frac{x_1x}{a^2}-\frac{y_1y}{b^2}=\frac{x_1^{2}}{a^2}-\frac{y_1^{2}}{b^2}\)

\(\frac{x_1^{2}}{a^2}-\frac{y_1^{2}}{b^2}=1\)より、

\(\frac{x_1x}{a^2}-\frac{y_1y}{b^2}=1\) (3)

[2] 接線がx軸に垂直の場合

\(y_1=0\)、\(\frac{x_1^{2}}{a^2}=1\)、\(x_1^{2}=±a\)

よって接線の方程式は、x=a、x=-a、これは(3)において(x1,y1)=(a,0),(-a,0)を代入すると得られる。

放物線の接線の方程式

放物線\(y^2=4px\) (p≠0) 上の点\((x_1,y_1)\)における接線の方程式は、\(y_1y=2p(x+x_1)\)である。

接線がx軸に垂直でないので、接線の方程式は、

\(y-y_1=m(x-x_1)\) (1)

\(x=\frac{y-y_1+mx_1}{m}\)

と書ける。これを放物線の方程式に代入し、

\(y^2=4p \times \frac{(y-y_1+mx_1)}{m}\)

\(my^2-4py+4p(y_1-mx_1) = 0\) (2)

直線(1)が放物線に接するには(2)が重解を持つので、

\(α=-\frac{b}{2a}\) より

\(y_1=-\frac{-4p}{2m}=\frac{2p}{m}\)

\(my_1=2p\)

\(m=\frac{2p}{y_1}\)

(1)に代入して、

\(y-y_1=\frac{2p}{y_1}(x-x_1)\)

\(yy_1-y_1^{2}=2p(x-x_1)\)

\(y_1^{2}=4px_1\)なので、

\(yy_1-4px_1=2px-2px_1\)

\(yy_1=2px+2px_1\)

\(yy_1=2p(x+x_1)\)

2次曲線と離心率

点Pから直線lに引いた垂線をPHとするとき、PF:PH=e:1(eは正の整数)を満たす点Pの軌跡は、Fを1つの焦点とする2次曲線で、lを準線、eを2次曲線の離心率と言う。

[1] 0<e<1のとき Fを焦点の一つとする楕円

[2] e=1のとき Fを焦点、lを準線とする放物線

[3] 1<eのとき Fを焦点の一つとする双曲線

2次曲線の平行移動

放物線\(y=ax^2\)をx軸方向にp、y軸方向にqだけ移動すると放物線\(y=(a-p)^2+q\)に移る。

曲線の平行移動

曲線F(x,y)=0をx軸方向にp、y軸方向にqだけ平行移動すると移動後の曲線の方程式はF(x-p,y-q)=0となる。

この平行移動によって曲線F(x,y)=0上の点Q(s,t)が点P(x,y)に移されるとすると、

x=s+p

y=t+q

s=x-p

t=y-q

これをF(s,t)に代入すると、F(x-p,y-q)=0。これが曲線の平行移動後の方程式である。

チェバの定理・メネラウスの定理

c_m.png

三角形ABCの辺BC,CA,ABまたはその延長が1つの直線とそれぞれ点P,Q,Rで交わる時、\(\frac{AR}{RB} \times \frac{BP}{PC} \times \frac{CQ}{QA}=1\)が成り立つ。

・説明

図のようにH,Kと取ると、⊿OAB:⊿OCA=BH:CK

BH//CKなのでBH:CK=BP:CP

即ち

\(\frac{BP}{PC}=\frac{⊿OAB}{⊿OCA}\)

同様にして

\(\frac{CQ}{QA}=\frac{⊿OBC}{⊿OAB}\)

\(\frac{AR}{RB}=\frac{⊿OCA}{⊿OBC}\)

\(\frac{⊿OAB}{⊿OCA} \times \frac{⊿OBC}{⊿OAB} \times \frac{⊿OCA}{⊿OBC} = 1\)

従って

\(\frac{BP}{PC} \times \frac{CQ}{QA} \times \frac{AR}{RB}=1\)

三角形ABCの辺BC,CA,AB上にそれぞれ点P,Q,Rがあり、3直線AP,BQ,CRが1点で交わる時、\(\frac{AR}{RB} \times \frac{BP}{PC} \times \frac{CQ}{QA}=1\)が成り立つ。

・説明

⊿ABCの頂点Aを通り、直線lに平行な直線を引き、直線BCとの交点をDとする。

平行線と線分の比の関係から、

\(\frac{CQ}{QA}=\frac{CP}{PD} , \frac{AR}{RB}=\frac{DP}{PB}\)

よって

\(\frac{BP}{PC} \times \frac{CQ}{QA} \times \frac{AR}{RB} = \frac{BP}{PC} \times \frac{CP}{PD} \times \frac{DP}{PB} = 1\)

円と接線

円の接線は接点を通る半径に垂直である。

円外の1点から引いた2本の接線の長さは等しい。

三角形の外心・内心

三角形の3辺の垂直二等分線は1点Oで交わり、この点Oを三角形の「外心」という。外心Oはその三角形の外接円の中心になる。

三角形の3つの角の二等分線は1点Iで交わり、この点Iを三角形の「内心」という。内心Iはその三角形の内接円の中心になる。

三角形の重心

三角形のある頂点とその対辺の中点を結ぶ線分を「中線」と言う。三角形の3つの中線は一点Gで交わり、この点Gを三角形の「重心」と言う。

重心Gは各中線を2:1に内分する。

三角形の内角・外角の二等分線

三角形ABCの∠Aの二等分線と辺BCの交点をDとするとき、AB:AC=BD:DCが成り立つ。

AB≠ACな三角形ABCの∠Aの外角の二等分線と辺BCの延長線との交点をEとするとき、AB:AC=BE:ECが成り立つ。

線分の内分・外分

線分AB上の点Pが、AP:PB=m:nを満たすとき、点Pは線分ABをm:nに「内分」すると言う。線分AB上の延長線上の点Qが、AQ:QB=m:nを満たすとき、点Qは線分ABをm:nに「外分」すると言う。

双曲線

双曲線

平面上で2定点F,F'からの距離の差が0でなく、一定である点の軌跡を双曲線と呼ぶ。

2定点F,F'を双曲線の焦点と言う。なお焦点F,F'からの距離の差は線分F,F'の長さより小さいとする。

2定点F(c,0),F'(-c,0) [c>0]を焦点とし、この2点からの距離の差が2aである双曲線Cの方程式を求める。

双曲線C上の点をP(x,y)とすると、|PF-PF'|<FF'より、2a<2cすなわちc>a>0。

|PF-PF'|=2aから、\(\sqrt{(x-c)^2+y^2}-\sqrt{(x+c)^2+y^2}=±2a\)

\(\sqrt{(x-c)^2+y^2}=±2a+\sqrt{(x+c)^2+y^2}\)

両辺を二乗して

\((x-c)^2+y^2=4a^2±4a\sqrt{(x+c)^2+y^2}+(x+c)^2+y^2\)

\(x^2-2cx+c^2=4a^2±4a\sqrt{(x+c)^2+y^2}+x^+2cx+c^2\)

\(-2cx=4a^2±4a\sqrt{(x+c)^2+y^2}+2cx\)

\(\mp 4a\sqrt{(x+c)^2+y^2}=4a^2+4cx\)

\(\mp a\sqrt{(x+c)^2+y^2}=a^2+cx\)

両辺を二乗して

\(a^2{(x+c)^2+y^2}=a^4+2a^2cx+c^2x^2\)

\(a^2(x^2+2cx+c^2+y^2)=a^4+2a^2cx+c^2x^2\)

\(a^2x^2+2a^2cx+a^2c^2+a^2y^2=a^4+2a^2cx+c^2x^2\)

\(a^2x^2+a^2c^2+a^2y^2=a^4+c^2x^2\)

\(a^2c^2-a^4+a^2y^2=c^2x^2-a^2x^2\)

\(a^2(c^2-a^2)+a^2y^2=(c^2-a^2)x^2\)

\(\sqrt{c^2-a^2}=b\)と置くと、

\(b^2a^2+a^2y^2=b^2x^2\)

\(b^2a^2=b^2x^2-a^2y^2\)

両辺を\(b^2a^2\)で割って、

\(1=\frac{b^2x^2}{b^2a^2}-\frac{a^2y^2}{b^2a^2}\)

\(1=\frac{x^2}{a^2}-\frac{y^2}{b^2}\) ...(1)

が導かれる。

逆に、(1)を満たす点P(x,y)は、|PF-PF'|=2aを満たす。(1)を双曲線の方程式の標準形と言う。

ここで、

\(\sqrt{c^2-a^2}=b\)

\(c^2-a^2=b^2\)

\(c^2=b^2+a^2\)

\(c=\sqrt{b^2+a^2}\)

なので、焦点F,F'の座標は\(F(\sqrt{a^2+b^2},0), F'(-\sqrt{a^2+b^2},0)\)となる。

焦点F,F'を通る直線FF'と双曲線の2つの交点を頂点、線分FF'の中点を双曲線の中心と言う。双曲線(1)は、x軸、y軸、原点に対して対称である。

さらに、双曲線(1)は原点から限りなく遠ざかると2直線\(y=\frac{b}{a}x\)、\(y=-\frac{b}{a}x\)に限りなく近づく。このような直線を双曲線の漸近線と言う。

双曲線の性質

三角形の辺の長さの条件

正の数a,b,cを3辺の長さとする三角形が存在するための条件は、

a<b+c かつ b<c+a かつ c<a+b

が成り立つことである。

三角形の辺と角の大小関係

三角形において、大きい角の対辺の長さは小さい角の対辺の長さより小さい。

また、長い辺の対角の大きさは、短い辺の対角の大きさより大きい。

楕円

平面上で定点F,F'からの距離の和が一定な点の軌跡を楕円と言う。

2定点F(c,0),F'(-c,0) c>0を焦点とし、この2点からの距離の和が2aである楕円Cの方程式を軌跡の考え方で求める。

楕円上の点をP(x,y)とすると、PF+PF'=2aなので、

\(\sqrt{(x-c)^2+y^2}+\sqrt{(x+c)^2+y^2}=2a\)

\(\sqrt{(x-c)^2+y^2}=2a-\sqrt{(x+c)^2+y^2}\)

両辺を二乗して整理すると、

\((x-c)^2+y^2=4a^2-4a\sqrt{(x+c)^2+y^2}+(x+c)^2+y^2\)

\((x^2-2cx+c^2=4a^2-4a\sqrt{(x+c)^2+y^2}+x^2+2cx+c^2\)

\((x^2-2cx+c^2=4a^2-4a\sqrt{(x+c)^2+y^2}+x^2+2cx+c^2\)

\(4a^2+4cx=4a\sqrt{(x+c)^2+y^2}\)

\(a^2+cx=a\sqrt{(x+c)^2+y^2}\)

両辺を二乗して整理すると、

\(a^4+2a^2cx+c^2x^2=a^2(x+c)^2+a^2y^2\)

\(a^4+2a^2cx+c^2x^2=a^2(x^2+2cx+c^2)+a^2y^2\)

\(a^4+2a^2cx+c^2x^2=a^2x^2+2a^2cx+a^2c^2+a^2y^2\)

\(a^4+c^2x^2=a^2x^2+a^2c^2+a^2y^2\)

\(a^4+a^2c^2=a^2x^2+c^2x^2+a^2y^2\)

\(a^2(a^2+c^2)=(a^2+c^2)x^2+a^2y^2\)

a>cより、\(\sqrt{a^2+c^2}=b\)と置くと、a>b>0より、

\(a^2b^2=b^2x^2+a^2y^2\)

両辺を\(a^2b^2\)で割って、

\(\frac{a^2b^2}{a^2b^2}=\frac{b^2x^2}{a^2b^2}+\frac{a^2y^2}{a^2b^2}\)

\(1=\frac{x^2}{a^2}+\frac{y^2}{b^2}\) ...(1)

となる。逆に(1)を満たす点P(x,y)はPF=PF'を満たすので、(1)は楕円の方程式である。

独立試行

いくつかの試行について、どの試行も他の試行の結果に影響を与えないとき、これらの試行は「独立」であると言う。

独立な試行S,Tにおいて、Sで事象Aが起こり、かつ、Tで事象Bが起こる確率は積P(A) x P(B)に等しい。

条件付き確率

ある試行の事象A,Bについて、「事象Aが起こったとしたときに、事象Bが起こる確率」を「条件付き確率」といい、\(P_A(B)\)と表す。この時、\(P(A∧B)=P(A) \times P_A(B)\)が成り立つ。

和事象・積事象

ある試行の事象AとBについて、「AまたはBが起こる事象」をAとBの「和事象」と言い、A∨Bと表す。一方、「AとBがともに起こる事象」をAとBの「積事象」と言い、A∧Bと表す。これらの確率に関して次式が成り立つ。

P(A∨B)=P(A)+P(B)-P(A∨B)

(重複して数えた分を引く。)

放物線

定点F(p,0)を焦点とし、定直線l : x=-pを準線とする放物線Cの方程式を軌跡で求める。ここで、lが点Fを通らないようにp≠0とする。

放物線上の点をP(x,y)とし、Pからlに下ろした垂直線をPHとすると、PF=PHであり、PとHのy座標は等しいので、\(\sqrt{(x-p)^{2}-(y-0)^{2}}=|x-(-p)|\)

\(PF=PH ⇔ PF^2=PH^2\)

\((x-p)^{2}+(y)^{2}=(x+p)^2\)

\(x^2-2px+p^2+y^2=x^2+2px+p^2\)

\(y^2=4px\) ...(1)

逆に、(1)を満たす点P(x,y)はPF=PHを満たすので、(1)は放物線Cの方程式である。

放物線\(y^2=4px\)の性質


定点F(0,p)を焦点、l : y=-pを準線とする放物線の方程式は、\(x^2=4py\)。

この放物線は放物線\(y^2=4px\)を直線y=xに関して対称移動したものである。すなわち放物線\(y=ax^2\)なので、焦点、準線は、点\((0,\frac{1}{4a})\)、直線\(y=-\frac{1}{4a}\)である。

確率と集合

ある試行において、起こりうる全ての場合を要素とする集合をU、このうち事象Aの起こる場合を要素とする部分集合を同じ記号でAとする。

このとき事象Aの起こる確率P(A)は、\(P(A)=\frac{n(A)}{n(U)}\)と表現できる。

多項定理

\((a+b+c)^n\)を展開整理した時、\(a^{p}b^{q}c^{r}\)(p+q+r=n)の係数は\(\frac{n!}{p! \times q! \times r!}\)になる。

パスカルの三角形

第n行の係数は、\((a+b)^n\)を展開した多項式の係数に一致する。

虚数

\((-i)^2=1\)

\((-i)^3=i\)

制限付き重複組合せ

異なるn個のものからどれも少なくとも1回は選ぶ条件の下、重複を許してr個選ぶ重複組合せの総数は、\({}_{r-1} C_{r-n}={}_{r-1} C_{n-1}\)通りある。

虚数単位iの絶対値

|i|=1

等式

\(w=\frac{z+2}{z-1}\)、\(z=\frac{w+2}{w-1}\)

\(w(z-1)=z+2\)

\(wz-w-z-2=0\)

\(-(w+2)+z(w-1)=0\)

\(z(w-1)=(w+2)\)

\(z=\frac{(w+2)}{(w-1)}\)

重複組合せ

異なるn個のものから、同じものの重複を許してr個選んで組を作る時、これらの組を「重複組合せ」といい、その総数は\({}_{n+r-1} C_r\)通りある。

数珠順列

円順列をひっくり返したものを同じとみなすので、\(\frac{(n-1)!}{2}\)

三角関数

cos(-θ)=cos(θ)、sin(-θ)=-sin(θ)

同じものを含む順列

n個のうち、同じものがそれぞれp個、q個、r個...あるとき(p+q+r...=n)これらn個のものを並べて出来る順列の総数は、\(\frac{n!}{p! \times q! \times r! ...}\)である。

複素数

\(\overline{i}=-i\)

重複順列

n個の異なるものから、同じものの重複を許してr個選んで1列に並べる配列を作るとき、これらの配列を「重複順列」と言い、その総数は\({}_n \Pi_r=n^r\)ある。

和の法則

2つの事柄A,Bについて、AとBは同時に起こらないとする。

この時、AまたはBが起こる場合の数はa+b通りある。

対偶証明法と背理法

命題「p⇒q」(pならばq)について、それを直接証明するのが困難な場合、代わりに対偶の命題「\(\overline{q}⇒\overline{p}\)」を証明する方法を対偶証明法と言う。

また、命題の否定「\(\overline{p∧q}\)」(pかつqでない)を仮定し、矛盾を導いて証明する方法を「背理法」と言う。

仮定と結論のある命題

2つの命題PとQが与えられた時、「PならばQである」も命題となり、P⇒Qと表す。

Pをこの命題の「仮定」、Qを「結論」と言う。

命題Pが真にも関わらず、命題Qが偽の時、かつその時に限り、命題P⇒Qは偽となる。

ベクトルの直交、平行

\(\vec{a}⊥\vec{b} ⇔ \vec{a}\vec{b}=0\)

\(\vec{a}//\vec{b}\) → 0でない実数kを用いて\(\vec{b}=k\vec{a}\)と表せる。

三角形の重心・内心・外心・垂心

倍数の判定

Nを正の整数とする時、

もと・逆・裏・対偶の命題の真偽

もとの命題と対偶の命題の真偽は一致する。

共線条件・垂直条件

z=r(cosθ+isinθ)[-π<θ<=π]において、

θ=argz=0 または π ⇔ zは実数

θ=argz=\(\frac{π}{2}\) または \(-\frac{π}{2}\) ⇔ zは純虚数

また\(∠βαγ=arg\frac{γ-α}{β-α}\)


異なる3点A(α),B(β),C(γ)に対して、

  1. 3点A,B,Cが一直線上にある ⇔ \(\frac{γ-α}{β-α}\)が実数

  2. AB⊥AC ⇔ \(\frac{γ-α}{β-α}\)が純虚数

分母に変数が来ないように計算する。


座標平面上の問題と捉えると、

3点A,B,Cが一直線 → 2直線AC,ABの傾きが等しい

AB⊥AC → (ACの傾き) × (ABの傾き) = -1

同値

条件p,qが互いに必要十分条件であるとき、pとqは「同値である」と言い、p⇔qと表す。

ベクトルの内積

\(\vec{a}\vec{b}=|\vec{a}||\vec{b}|cosθ\)

マス目上の最短の道順の総数

nxmのマス目上の最短の道順の総数は、n個の↑とm個の→を1列に並べる順列の総数に等しい。

方ベキの定理

hou.png

円周角の定理より、

∠PAC=∠PDB

∠PCA=∠PBD

よって2組の角が等しいので、⊿PACと⊿PDBは相似。

よって

PA:PD=PC:PB

従って

PA x PB= PC x PD

が成り立つ。


円周角の中心角の性質より、

\(\frac{1}{2}∠COB(鋭角側)=∠BAC\)

\(\frac{1}{2}∠COB(鈍角側)=∠CDB\)

∠COB(鋭角側) + ∠COB(鈍角側)=360°なので、

∠BAC+∠CDB=180°。

同じく

∠DCA=180°-∠ABD

∠ABD=180°-∠DCA

∠BAC=180°-∠CDB

∠CDB=180°-∠BAC

よって

∠PAC=∠CDB

∠PCA=∠CBA

2組の角がそれぞれ等しいので⊿PACと⊿PBDは相似。

よって

PA:PD=PC:PB

従って

PA x PB = PC x PD

が成り立つ。


接弦定理より

∠PCA=∠ABC=∠PBC

また、Pは共通。

よって2組の角がそれぞれ等しいので⊿PACと⊿PBCは相似。

よって

PA:PC=PC:PB

従って

\(PA \times PB=PC^2\)

が成り立つ。

⊿ABC∽⊿A'B'C'の条件

一般に、逆の向きに相似な場合も含めて、次が成り立つ。

\(\frac{γ-α}{β-α}=\frac{γ'-α'}{β'-α'}\)または\(\frac{γ-α}{β-α}=\frac{\overline{γ'-α'}}{β'-α'}\) ⇔ ⊿ABC∽⊿A'B'C'

3点の作る角

複素数平面上の異なる3点A(α), B(β), C(γ)に対して、∠βαγを点Aを中心として半直線ABが半直線ACまで回転した角と定める。

そうすると、点Aが原点Oに移る平行移動により、点B,CはそれぞれB'(β-α),C'(γ-α)に移るので、∠BAC=∠B'OC'より、∠βαγ=arg(γ-α)-arg(β-α)。

故に\(∠βαγ=arg\frac{γ-α}{β-α}\)

必要十分条件

条件p,qについて、「p⇒q」も「q⇒p」も共に真である時、すなわち互いに必要条件かつ十分条件である時、pはqであるための「必要十分条件」と言う。

点と直線の距離

点と直線の距離公式の3通りの証明

点\(x_0,y_0\)と直線l : ax+by+c=0の距離。

点から直線lに伸ばした直交線と直線lとの交点Hの座標を(X,Y)とする。\(\vec{AH}\)はlの法線ベクトルと平行なので、実数tを用いて\((X-x_0,Y-y_0)=t(a,b)\)と表せる。

Hはl上にあるので、aX+bY=-c。(a,b)との内積を取ると、

\(a(X-x_0)+b(Y-y_0)=ta \times a + tb \times b\)

\(aX-ax_0+bY-by_0=ta^2 + tb^2\)

aX+bY=-cより、

\(-c-ax_0-by_0=t(a^2+b^2)\)

\(t=\frac{-c-ax_0-by_0}{(a^2+b^2)}\)

\(t=-\frac{ax_0+by_0+c}{(a^2+b^2)}\)

よってAHの長さ、すなわちt(a,b)の長さは、

\(d=t\sqrt{a^2+b^2}=\frac{|ax_0+by_0+c|}{\sqrt{(a^2+b^2)}}\)

ルート

\(\sqrt[4]{2}=2^{\frac{1}{4}}\)

一般の回転運動

[1] 平行移動 β→O、α→α'

[2] 回転運動 Oを中心としてθ回転 α'→α''

[3] 平行移動 O→β、α''→γ

等式の図形敵意味

点iz-2は、原点を中心として\(\frac{π}{2}\)だけ回転し、さらに実軸方向に-2だけ平行移動したもので、点-2を中心とする半径1の円を描く。

条件と集合

条件pおよびqを満たすものの集合をPおよびQとするとき、条件の和「p∨q」には集合の和「P∨Q」が、条件の積「p∧q」には集合の共通部分「P∧Q」が、条件の否定「\(\overline{p}\)」には、補集合「\(\overline{P}\)」が対応する。

接弦定理

接弦定理とその逆の証明など

setsugen.png

AEが直径となるように点Eを取る。

ADは接線なので、∠EAB=90° - ∠BAD

またAEは直径なので、∠EBA=90°。

三角形の内角の和は180°なので∠EAB+∠AEB=90°、変形して∠EAB=90° - ∠AEB

以上より、∠AEB=∠BAD。円周角の定理より∠AEB=∠ACB。

従って∠ACB=∠AEB。

BAは円の半径なので、∠ACB=90°

∠BAD=90°なので、∠ACB=∠BAD。

接線上にAに対してDと反対側にEを取る。

鋭角の場合の接舷定理より、∠BAE=∠CBA。

三角形の内角の和は180°より、

∠CAB+∠ACB+∠CBA=180°

一直線なので、

∠EAC+∠CAB+∠BAD=180°

変形して、

∠ACB=180°-∠CBA-∠CAB

∠BAD=180°-∠EAC-∠CAB

∠EAC=∠CBAなので、

従って∠ACB=∠BAD。

三次関数の極大・極小

微分してx=0の点が極大・極小点。グラフの形で増減表を書きどちらが極大、極小か見ること。

放物線と直線で囲まれた領域の面積

\(a \int_α^β \{ (x-α)(x-β) \} dx = -\frac{|a|}{6}(β-α)^{3}\)

\(a \int_α^β \{ (x-α)(x-β) \} dx \)

\(= a \int_α^β \{ x^2 -αx -βx +αβ \} dx \)

\((x-α)((x-α)+α-β)=x^2-2αx+α^2+αx-α^2-βx+αβ=x^2-αx-βx+αβ\) より、

\(= a \int_α^β \{ (x-α)((x-α)+α-β) \} dx \)

\(= a \int_α^β \{ (x-α)^2-(β-α)(x-α) \} dx \)

\(= a \left[\frac{(x-α)^3}{3}-(β-α)\frac{(x-α)^2}{2}\right]^β_α \)

\(= a \biggl\{ \{ \frac{(β-α)^3}{3}-(β-α)\frac{(β-α)^2}{2} \} - \{ \frac{(α-α)^3}{3}-(β-α)\frac{(α-α)^2}{2} \} \biggr\} \)

\(= a \{ \frac{(β-α)^3}{3}-\frac{(β-α)^3}{2} \} \)

\(= a \{ \frac{2(β-α)^3}{6}-\frac{3(β-α)^3}{6} \} \)

\(= - \frac{|a|}{6} (β-α)^3 \)

三角形の合同条件

三角形の合同条件

共役複素数

\((\overline{z}-2i)=\overline{(z+2i)}\)

アポロニウスの円

方程式|z+2|=2|z-1|を満たす点z全体はどのような図形を表すか。

A(-2), B(1), P(z)とすると与えられた等式はAP=2BP、故にAP:BP=2:1(一定)

従って、点P(z)全体は2定点A,Bからの距離の比が2:1である点の軌跡である。線分ABを2:1に内分する点は点0、外分する点は点4なので、点P(z)全体は点0と点4を直径の両端とする円を表す。

このような円をアポロニウスの円と言う。

複素数平面上の図形

図形と複素数

2点間の距離

2点A(α)、B(β)の距離はAB=|β-α|

平行移動

複素数αを加えることは原点Oから|α|だけ平行移動することになる。

拡大・縮小

正の数kを掛けることは原点を中心としてk倍に拡大する、または縮小することになる。k>1なら拡大、0<k<1なら縮小。

回転

絶対値が1の複素数cosθ+sinθiを掛けるのは、原点を中心として角θだけ回転させることになる。

内分点・外分点

\(α=x_1+y_1i, β=x_2+y_2i, z=x+yi\)とし、A(α)、B(β)を結ぶ線分ABをm:nに内分する点をP(z)とすると、

\(|P(z)-A(α)|=\frac{m}{m+n}|B(β)-A(α)|\)

\(|P(z)|=A(α)+\frac{m}{m+n}|B(β)-A(α)|\)

\(=x_1+y_1i+\frac{m}{m+n}|(x_2+y_2i)-(x_1+y_1i)|\)

\(=x_1+y_1i+\frac{mx_2+my_2i-mx_1-my_1i}{m+n}\)

\(=\frac{mx_2+my_2i-mx_1-my_1i+mx_1+my_1i+nx_1+ny_1i}{m+n}\)

\(=\frac{n(x_1+y_1i)+m(x_2+y_2i)}{m+n}\)

よって線分ABをm:nに内分する点は\(\frac{nα+mβ}{m+n}\)、m:nに外分する点は\(\frac{-nα+mβ}{m-n}\)である。

\(z^n-1\)

\((z^n-1)=(z-1)(z^{n-1}+z^{n-2} \times z^2+1)=z^n+z^{n-1}+z^{n-2} \times +z^2+z -z^{n-1}-z^{n-2} \times -z^2-z-1=(z^n-1)\)

三角関数 - 3倍角の公式

\(cos3θ=4cos^3θ-3cosθ\)

ド・モアブルの公式より、

\((cosθ+sinθi)^3=cos3θ+sin3θi\)

\((cosθ+sinθi)^3=cos^3θ+3cos^2θsini-3cosθsin^2θ-sin^3θi=cos3θ+sin3θi\)

\(cos^3θ+3cos^2θsini-3cosθsin^2θ-sin^3θi-sin3θi=cos3θ\)

\(cos^3θ-3cosθsin^2θ+i(3cos^2θsin-sin^3θ-sin3θ)=cos3θ\)

\(cos^3θ-3cosθ(1-cos^2θ)+i(3cos^2θsin-sin^3θ-sin3θ)=cos3θ\)

\(cos^3θ-3cosθ+3cos^3θ+i(3cos^2θsin-sin^3θ-sin3θ)=cos3θ\)

\(4cos^3θ-3cosθ+i(3cos^2θsin-sin^3θ-sin3θ)=cos3θ\)

sin3θを計算する。

\(sin3θ=sinθcos2θ+cosθsin2θ\)

倍角の公式より、

\(=sinθ(cos^2θ-sin^2θ)+cosθ(2sinθcosθ)\)

\(=sinθcos^2θ-sin^3θ+2sinθcos^2θ\)

\(=3sinθcos^2θ-sin^3θ\)

よって、

\(4cos^3θ-3cosθ+i(3cos^2θsin-sin^3θ-3sinθcos^2θ+sin^3θ)=cos3θ\)

\(4cos^3θ-3cosθ+i \times 0=cos3θ\)

従って、

\(cos3θ=4cos^3θ-3cosθ\)

\(sin3θ=3sinθ-4sinθ\)

\(sin3θ=-sin^3θ+3sinθcos^2θ\)

\(=-sin^3θ+3sinθ(1-sin^2θ)\)

\(=-sin^3θ+3sinθ-3sin^3θ\)

\(=3sinθ-4sin^3θ\)

三角形の重心の位置ベクトル

三角形の重心は、各辺の中点を結んだ点で、各辺に結んだ点を2:1に内分する。

【基本】三角形の重心の位置ベクトル

PはBCを1:1に内分する点なので、

\(\vec{p}=\frac{\vec{b}+\vec{c}}{2}\)

重心GはAPを2:1に内分するので、

\(\vec{g}=\frac{\vec{a}+2\vec{p}}{2+1}\)

\(=\frac{\vec{a}+2 \times \frac{\vec{b}+\vec{c}}{2}}{3}\)

\(=\frac{\vec{a}+\vec{b}+\vec{c}}{3}\)

複素数 - 1の累乗根

\(z=1=cos(\frac{2kπ}{n}+isin(\frac{2kπ}{n}))\)でk=1としたとき、\(z_=cos(\frac{2π}{n}+isin(\frac{2π}{n}))\)とおくと、ド・モアブルの定理から、1のn乗根は\(1,z_1,z_1^2,z_1^3,z_1^4 \dots z_1^{n-1}\)で与えられる。

これは単位円の円周の等分線となっている。

ド・モアブルの定理

\((cosθ+isinθ)^n=(cosnθ+isinnθ)\)

\((cosθ+isinθ)^2\)

積の極形式より、

\(=(cos2θ+isin2θ)\)

\((cosθ+isinθ)^3=(cosθ+isinθ)^2 \times (cosθ+isinθ)=(cos3θ+isin3θ)\)

一般に、自然数nに対し、

\((cosθ+isinθ)^2=(cosnθ+isinnθ)\) が成り立つ。

またmを自然数として、

\((cosθ+isinθ)^{-m}=\frac{1}{cosmθ+isinmθ}\)

\(=\frac{cosmθ-isinmθ}{(cosmθ+isinmθ)(cosmθ-isinmθ)}\)

\(=\frac{cosmθ-isinmθ}{(cos^{2}mθ+sin^{2}mθ)}\)

\(=cosmθ-isinmθ\)

\(=cos(-mθ)+isin(-mθ)\)

複素数の累乗

\(z=r(cosθ+isinθ)⇒z^n=r^n(cosnθ+isinnθ)\)


三角関数 倍角公式

\(sin(α+α)=sinαcosα+cosαsinα=2sinαcosα\)

\(cos(α+α)=cosαcosα-sinαsinα=cos^2α-sin^2α\)

\(sin^2α+cos^2=1\)

\(cos^2α=1-sin^2α\)より

\(=1-sin^2α-sin^2α=1-2sin^2α\)

\(sin^2α=1-cos^2α\)より

\(=cos^2α-(1-cos^2α)=-1+2cos^2α\)

\(tan(α+α)=\frac{tanα+tanα}{1-tanαtanα}=\frac{2tanα}{1-tan^2α}\)


\(cos2α=1-2sin^2α\)

\(1-2sin^2α=cos2α\)

\(-2sin^2α=-1+cos2α\)

\(sin^2α=\frac{1-cos2α}{2}\)

\(cos2α=-1+2cos^2α\)

\(-1+2cos^2α=cos2α\)

\(2cos^2α=1+cos2α\)

\(cos^2α=\frac{1+cos2α}{2}\)

\(tan^2α=(\frac{sinα}{cosα})^2=\frac{sin^2α}{cos^2α}\)

\(=\frac{\frac{1-cos2α}{2}}{\frac{1+cos2α}{2}}=\frac{1-cos2α}{1+cos2α}\)

三角関数 半角公式

\(cos(2 \times \frac{α}{2})=1-2sin^2(\frac{α}{2})\)

\(cos(α)=1-2sin^2(\frac{α}{2})\)

\(-2sin^2(\frac{α}{2})+1=cos(α)\)

\(-2sin^2(\frac{α}{2})=-1+cos(α)\)

\(sin^2(\frac{α}{2})=\frac{1-cos(α)}{2}\)

\(cos(2 \times \frac{α}{2})=-1+2cos^2(\frac{α}{2})\)

\(cos(α)=-1+2cos^2(\frac{α}{2})\)

\(-1+2cos^2(\frac{α}{2})=cos(α)\)

\(2cos^2(\frac{α}{2})=1+cos(α)\)

\(cos^2(\frac{α}{2})=\frac{1+cos(α)}{2}\)

\(tan^2(\frac{α}{2})=\frac{1-cos(2 \times \frac{α}{2})}{1+cos(2 \times \frac{α}{2})}=\frac{1-cosα}{1+cosα}\)

加法定理tan

\(tan(α+β)=\frac{sin(α+β)}{cos(α+β)}\)

\(=\frac{sinαcosβ+cosαsinβ}{cosαcosβ-sinαsinβ}\)

分母と分子をcosαcosβで割って、

\(=\frac{\frac{sinαcosβ}{cosαcosβ}+\frac{cosαsinβ}{cosαcosβ}}{\frac{cosαcosβ}{cosαcosβ}-\frac{sinαsinβ}{cosαcosβ}}\)

\(=\frac{\frac{sinα}{cosα}+\frac{sinβ}{cosβ}}{1-\frac{sinα}{cosα}\frac{sinβ}{cosβ}}\)

\(=\frac{tanα+tanβ}{1-tanαtanβ}\)

複素数の偏角

\(z=r(cosθ+sinθi)\)とする。

\(-z=r(-cosθ-sinθi)=r(cos(θ+π)+sin(θ+π))\) 原点を挟んで対称。

\(\overline{z}=r(cosθ-sinθi)=r(cos(-θ)+sin(-θ))\) 実軸を挟んで対称。

\(\overline{-z}=-r(cosθ-sinθi)=r(-cosθ+sinθi)=r(cos(π-θ)+sin(π-θ))\) 虚軸を挟んで対称。

複素数の割り算

\(\frac{(cosα+sinαi)}{(cosβ+sinβi)}\)

\(=\frac{(cosα+sinαi)(cosβ-sinβi)}{(cosβ+sinβi)(cosβ-sinβi)}\)

\(=\frac{(cosαcosβ-cosαsinβi+sinαcosβi+sinαsinβ)}{(cos^2β+sin^2β)}\)

\(=cosαcosβ+sinαsinβ+(sinαcosβ-cosαsinβ)i\)

\(cos(α-β)=cosαcosβ+sinαsinβ\)

\(sin(α-β)=sinαcosβ-cosαsinβ\) より、

\(=(cos(α-β)+sin(α-β)i)\)

共益複素数

αが実軸上にあれば\(\overline{α}=α\)、αが虚軸上にあれば\(\overline{α}=-α\)なので、

循環小数の分数化

\(\sqrt{2}\)を1.4141...で近似する時、\(\sqrt{2}\)を分数で表わせ。

x=1.4141...とすると、100x=141.4141...。

100x-x=141.4141... - 1.4141...

99x=140

\(x=\frac{140}{99}\)

循環小数の部分を引き算で消す。

平行線の錯角が等しい

平行線の同位角は等しい。角の対頂角は等しい。よって平行線の錯角は等しい。

複素数の積の図形的意味

複素数zに複素数αを掛けることの図形的意味を考える。αの偏角をθとすると、

|αz|=|α||z| argαz=argα+argz=argθ+argz

よって、zにαを掛ける ⇔ 点zを原点を中心として角θだけ回転させ、さらに原点からの距離(絶対値)を|α|倍する。

となる。

複素数の商の極形式

\(z_1=r_1(cosθ_1+isinθ_1), z_2=r_2(cosθ_2+isinθ_2), r_1>0,r_2>0\)とすると、

\(\frac{z_1}{z_2}=\frac{r_1(cosθ_1+isinθ_1)}{r_2(cosθ_2+isinθ_2)}\)

\(=\frac{r_1}{r_2}\frac{(cosθ_1+isinθ_1)}{(cosθ_2+isinθ_2)}\)

分母と分子に\((cosθ_2-isinθ_2)\)を掛けて、

\(=\frac{r_1}{r_2} \times \frac{(cosθ_1+isinθ_1)(cosθ_2-isinθ_2)}{(cosθ_2+isinθ_2)(cosθ_2-isinθ_2)}\)

\(=\frac{r_1}{r_2} \times \frac{(cosθ_1 \times cosθ_2 - cosθ_1 \times isinθ_2 + cosθ_2 \times sinθ_1 + sinθ_1 \times sinθ_2}{(cos^2θ_2-isin^2θ_2)}\)

\(=\frac{r_1}{r_2} \times \frac{(cosθ_1 \times cosθ_2 + sinθ_1 \times sinθ_2) + i (sinθ_1 \times cosθ_2 - cosθ_1 \times sinθ_2)}{1}\)

加法定理により、

\(\frac{r_1}{r_2} \times \{(cos(θ_1-θ_2))+isin(θ_1-θ_2)\}\)

よって、

\(\frac{z_1}{z_2}=\frac{r_1}{r_2} \times \{(cos(θ_1-θ_2))+isin(θ_1-θ_2)\}\)

絶対値は\(\frac{r_1}{r_2}\)、偏角は\(θ_1-θ_2\)。

ゆえに

\(\left| \frac{z_1}{z_2} \right| = \frac{|z_1|}{|z_2|}, arg\frac{z_1}{z_2}=argz_1-argz_2\)

複素数の積と商

積αβの絶対値は掛ける、偏角は加える。

商\(\frac{α}{β}\)の絶対値は割る、偏角は引く。

複素数の偏角

偏角θは、0≦θ≦2πの範囲ではただ一通りに定まる。

これを\(θ_0\)とすると、複素数zの偏角は一般に\(argz=θ_0+2nπ\)(nは整数)と表される。(\(θ_0\)から単位円上をn周する)

例えば\(z=-1+\sqrt{3}i\)では\(arg(-1+\sqrt{3}i)=\frac{2}{3}π+2nπ\)である。

また、z=0の時絶対値|z|=0で、偏角は定まらない。

複素数 - 積の極形式

0でない2つの複素数\(z_1, z_2\)を極形式で表して、

\(z_{1}=r_1(cosθ_1+isinθ_1) [r_1>0]\)

\(z_{2}=r_2(cosθ_2+isinθ_2) [r_2>0]\)

とし、積\(z_{1} \times z_{2}\)を計算すると、

\(z_{1}z_{2}=r_1r_2(cosθ_1+isinθ_1)(cosθ_2+isinθ_2)\)

\(=r_1r_2(cosθ_1cosθ_2+cosθ_1isinθ_2+cosθ_2isinθ_1-sinθ_1sinθ_2)\)

\(=r_1r_2(cosθ_1cosθ_2-sinθ_1sinθ_2+i(cosθ_1sinθ_2+sinθ_1cosθ_2))\)

加法定理により、

\(=r_1r_2(cos(θ_1+θ_2)+i(sin(θ_1+θ_2)))\)

よって、\(z_{1} \times z_{2}\)の絶対値は\(r_1r_2\)、偏角は\(θ_1+θ_2\)なので、

\(|z_{1} \times z_{2}|=|z_{1}||z_{2}|, argz_{1}z_{2}=argz_{1}+argz_{2}\)

が成り立つ。

複素数の極形式

複素数\(z=\sqrt{3}+i\)を表す点をPとすると、\(OP=|z|=\sqrt{\sqrt{3}^2+1^2}=2\)

線分OPが実軸の正の部分となす角は\(\frac{π}{6}\)なので、

\(\sqrt{3}=2cos\frac{π}{6}, 1=2sin\frac{π}{6}\)

よって、

\(z=\sqrt{3}+i=2cos\frac{π}{6}+2sin\frac{π}{6}=2(cos\frac{π}{6}+isin\frac{π}{6})\)

一般に、0でない複素数z=a+biを表す点をPとし、OP=rとすると

\(r=|z|=\sqrt{a^2+b^2}\)

線分OPが実軸の正の部分となす角をθとすると、a=rcosθ、b=rsinθ(θは弧度法)と表されるので、

z=r(cosθ+isinθ) [r>0]

これを複素数の極形式と言う。

z=a+biの絶対値rは\(r=\sqrt{a^2+b^2}\)、偏角θは\(cosθ=\frac{a}{r}, sinθ=\frac{b}{r}\)

から求める。

加法定理

\(cos(α-β)=cosαcosβ+sinαsinβ\)

単位円上で動径OA,OBの表す角を、それぞれα,βとすると、2点A,B間の距離は、

\(AB^2=(cosβ-cosα)^2+(sinβ-sinα)^2\)

\(=cos^2β-2cosβcosα+cos^2α+sin^2β-2sinβsinα+sin^2α\)

\(=(cos^2β+sin^2β)+(cos^2α+sin^2α)-2(cosβcosα+sinβsinα)\)

\(sin^2θ+cos^2θ=1\)より、

\(=1+1-2(cosβcosα+sinβsinα)\)

\(=2-2(cosβcosα+sinβsinα)\)

一方、⊿OABで余弦定理\(AB^2=AO^2+BO^2-2AO \times BO cos(α-β)\)を用いると、単位円なのでAO=BO=1より、

\(AB^2=1^2+1^2-2 \times 1 \times 1 \times cos(α-β)\)

\(=1+1-2 \times cos(α-β)\)

\(=2-2 \times cos(α-β)\)

となり、

\(2-2 \times cos(α-β)=2-2(cosβcosα+sinβsinα)\)

\(-2 \times cos(α-β)=-2(cosβcosα+sinβsinα)\)

両辺を-2で割って、

\(cos(α-β)=cosαcosβ+sinαsinβ\)

が導かれる。

\(cos(α+β)=cosαcosβ-sinαsinβ\)

\(cos(α-β)=cosαcosβ+sinαsinβ\)でβを-βに置き換えると、

\(cos(α-(-β))=cosαcos(-β)+sinαsin(-β)\)

cos(-β)=cos(β)、sin(-β)=-sin(β)より、

\(cos(α+β)=cosαcos(β)-sinαsin(β)\)

\(sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβ\)

\(cos(α-β)=cosαcosβ+sinαsinβ\)でαを\(\frac{π}{2}-α\)に置き換えると、

\(cos\{(\frac{π}{2}-α)-β\}=cos\{(\frac{π}{2}-α)\}cosβ+sin\{(\frac{π}{2}-α)\}sinβ\)

単位円上の第一象限で三角形をひっくり返して、

\(cos\{(\frac{π}{2}-α)\}=sinα\)

\(sin\{(\frac{π}{2}-α)\}=cosα\)

なので、

\(cos\{(\frac{π}{2}-α)-β\}=sinαcosβ+cosαsinβ\)。

一方、

\(cos\{(\frac{π}{2}-α)-β\}=cos\{\frac{π}{2}-α-β\}=cos\{(\frac{π}{2}-(α+β)\}\)

(α+β)をAと置いて、

\(cos\{(\frac{π}{2}-A)\}=sinA\)

従って、

\(sinA=sinαcosβ+cosαsinβ\)

\(sin(α+β)=sinαcosβ+cosαsinβ\)

\((sin(α-β)=sinαcosβ-cosαsinβ\)

βを-βに置き換えて、

\(cos(α-(-β))=cosαcos(-β)+sinαsin(-β)\)でαを\(\frac{π}{2}-α\)に置き換えると、

\(cos\{(\frac{π}{2}-α)-(-β)\}=cos\{(\frac{π}{2}-α)\}cos(-β)+sin\{(\frac{π}{2}-α)\}sin(-β)\)

単位円上の第一象限で三角形をひっくり返して、

\(cos\{(\frac{π}{2}-α))\}=sinα\)

\(sin\{(\frac{π}{2}-α))\}=cosα\)

単位円上の第一象限と第四象限で三角形をひっくり返して、

\(cos(-β)=cosβ\)

\(sin(-β)=-sinβ\)

なので、

\(cos\{(\frac{π}{2}-α)-(-β)\}=sinαcosβ-cosαsinβ\)。

一方、

\(cos\{(\frac{π}{2}-α)-(-β)\}=cos\{\frac{π}{2}-α+β\}=cos\{(\frac{π}{2}-(α-β)\}\)

(α-β)をAと置いて、

\(cos\{(\frac{π}{2}-A)\}=sinA\)

従って、

\(sinA=sinαcosβ-cosαsinβ\)

\(sin(α-β)=sinαcosβ-cosαsinβ\)

複素数の実数倍

実数kと複素数α=a+biについて、kα=ka+kbiである。

よって、α≠0の時、点kαは2点0,αを通る直線l上にある。

逆に、この直線l上の点は、αの実数倍の複素数を表す。

A(α), B(kα)とすると、線分OBの長さは線分OAの長さの|k|倍である。すなわち、OB=|k|OAである。

複素数の和・差の図形敵意味

一般に、O(0), P(z), A(α)が一直線上にない時線分OPと線分OAを2辺とする平行四辺形を作ると、新しく出来た頂点Bが和z+αを表す点である。

和z+αの表す点は、原点Oを点αに移す平行移動によって点zが移る点である。

差z-αの表す点は、点αを原点Oに移す平行移動によって点zが移る点である。

接線の方程式

曲線y=f(x)上の点(a,f(a))における接線の方程式は、

y-f(a)=f'(a)(x-a)

である。

2曲線間の面積

区間a≦x≦bでf(x)≧g(x)の時、2曲線y=f(x),y=g(x)および2直線x=a,x=bで囲まれた部分の面積Sは、

\(S=\int_a^b \{ f(x)-g(x) \} dx\)

である。

等差数列の一般項

初項a、公差dの等差数列の一般項は、

\(a_{n}=a+(n-1)d\)

である。

円の方程式

\((x-a)^2+(y-b)^2=r^2\)

ラジアンと度数

\(θ = θ° \times \frac{π}{180}\) [rad]

因数定理

xの多項式P(x)について、P(a)=0⇔P(x)はx-aで割り切れる。

複素数の絶対値の性質

|-α|=|α|

\(|-α|=|a-bi|=\sqrt{a^2+b^2}=|α|\)

\(α\overline{α}=|α|^{2}\)

\(α\overline{α}=(a+bi)(a-bi)=a^{2}-b^{2}i^{2}=a^{2}+b^{2}=|α|^{2}\)

|αβ|=|α||β|

\(|αβ|^{2}=αβ(\overline{αβ})=α\overline{α}β\overline{β}=|α|^{2}|β|^{2}=(|α||β|)^{2}\)

|αβ|≧0、|α||β|≧0なので、

|αβ|=|α||β|

\(|\frac{α}{β}|=\frac{|α|}{|β|}\)

|αβ|=|α||β|でαを\(|\frac{α}{β}|\)と置いて、

\(|\frac{α}{β}||β|=|\frac{α}{β} \times β|=|α|\)

従って

\(|\frac{α}{β}|=\frac{|α|}{|β|}\)

必要条件と包含関係

命題「p⇒q」が成り立つことと、包含関係「p∈q」が成り立つことは同値である。

角の二等分線

kaku_nitou.png

角の二等分線

角の二等分線は、

AB : AC = BD : CD

点Cを通りADと平行な直線とBAの交点をEとする。

AD // ECより、平行線の同位角は等しいので、

∠BAD = ∠AEC

平行線の錯角は等しいので、

∠DAC = ∠ACE

仮定より、

∠BAD = ∠DAC

よって、

∠AEC = ∠ACE 。これにより⊿ACEはAC=AEの二等辺三角形である。

ここでAD // ECより、⊿BCEにおいて、

BD : DC = BA : AE である。

AC=AEなので、

従って、BD : DC = AB : AC。

必要条件と十分条件

命題「p⇒q」が真の時、pはqであるための「十分条件」と言う。

命題「q⇒p」が真の時、pはqであるための「必要条件」と言う。

最小公倍数

因数分解して指数の大きい方を掛ける。

全称命題と特称命題

\(\forall\)(全ての) : 一つでも偽があれば偽になる。

\(\exists\)(とある) : 一つでも真があれば真になる。

集合の積と和

\(P∧Q\) 積

\(P∨Q\) 和

和集合の要素の個数

有限集合A,Bについて

\(n(A∨B)=n(A)+n(B)-n(A∧B)\)

重複して数えた個数を引く。

ド・モルガンの法則

\(\overline{A∧B}=\overline{A}∨\overline{B}\)

\(\overline{A∨B}=\overline{A}∧\overline{B}\)

三角形の面積

\(S=\frac{1}{2}bcsinA=\frac{1}{2}casinB=\frac{1}{2}absinC\)

三角形の頂点から底辺に垂線を下ろすと、垂線はcsinBもしくはbsinCとなる。

三角形の面積は、\(\frac{1}{2}\) x 底辺a x 高さ csinB もしくはbsinCなので、

\(S=\frac{1}{2}casinB=\frac{1}{2}absinC\)。

頂点CからABに垂線を引いて同様、\(S=\frac{1}{2}bcsinA\)

因数分解

\((a+b)^{3}=a^{3}+3a^{2}b+3ab^{2}+b^{3}\)

\((a+b)^{3}=(a^2+2ab+b^2)(a+b)\)

\(=a^3+2a^2b+ab^2+a^2b+2ab^2+b^3\)

\(=a^3+3a^2b+3ab^2+b^3\)

三角関数 - 三角比の相互関係式

単位円上の点の、x座標をcosθ、y座標をsinθと定義する。三平方の定理より、\(a^2 + b^2 = r^2\)

両辺を\(a^2\)で割ると、

\(1+(\frac{b}{a})^{2}=(\frac{r}{a})^{2}\)

\(=1+tan^{2}θ=\frac{1}{cos^{2}θ}\)

また、

\(\frac{b}{a}=\frac{r}{a} \times \frac{b}{r}\) より

\(tanθ=\frac{sinθ}{cosθ}\)

三角関数 - 三角比の相互関係式

\(sin^{2}θ + cos^{2}θ = 1\)

単位円上の点の、x座標をcosθ、y座標をsinθと定義するので、三平方の定理より。

三角関数 - 余角・補角の公式

単位円上の点の、x座標をcosθ、y座標をsinθと定義するので、

単位円上の第一象限で三角形をひっくり返して、

\(sin(90°-θ)=cosθ\)

\(cos(90°-θ)=sinθ\)

\(tan(θ)=\frac{sin(θ)}{cos(θ)}\)より、

\(tan(90°-θ)=\frac{sin(90°-θ)}{cos(90°-θ)}\)

\(=\frac{cos(θ)}{sin(θ)}\)

\(=\frac{1}{tan(θ)}\)

単位円上の第一象限と第二象限で三角形をひっくり返して、

\(sin(180°-θ)=sinθ\)

\(cos(180°-θ)=-cosθ\)

\(tan(180°-θ)=\frac{sin(180°-θ)}{cos(180°-θ)}\)

\(=\frac{sin(θ)}{-cos(θ)}\)

\(=-tanθ\)

不等式の解とグラフ

不等式\(f(x)>0\)の解は、関数\(y=f(x)\)のグラフにおいて、y座標の値が正となるようなx座標の範囲にほかならない。

方程式の解とグラフ

関数\(y=f(x)\)のグラフとx軸との交点または接点のx座標は、方程式\(f(x)=0\)の実数解である。

方程式\(f(x)=0\)の実数解を\(x=a\)とすると、\(f(a)=0\)で、これは関数\(y=f(x)\)のグラフでx座標がaの時、y座標が0になることを意味している。

関数のグラフの平行移動

関数\(y=f(x)\)のグラフをx軸方向にa、y軸方向にbだけ平行移動したグラフを表す関数は、\(y=f(x-a)+b\)になる。

標準偏差

\(\sigma(ax+b)=\sqrt{V(ax+b)}=\sqrt{a^{2}V(X)}=\sqrt{a^{2}}\sqrt{V(X)}=|a|\sigma(X)\)

放物線の頂点

2次関数\(y=ax^{2}+bx+c\)の右辺を平方完成して、

\(y=a(x^{2}+\frac{b}{a})+c\)

\(y=a(x+\frac{b}{2a})^{2}-(a \times \frac{b^{2}}{4a^{2}}) +c\)

\(y=a(x+\frac{b}{2a})^{2}-\frac{b^{2}}{4a} +c\)

\(y=a(x+\frac{b}{2a})^{2}-\frac{b^{2}}{4a} +\frac{4ac}{4a}\)

\(y=a(x+\frac{b}{2a})^{2}+\frac{-b^{2}+4ac}{4a}\)

\(y=a(x+\frac{b}{2a})^{2}-\frac{b^{2}-4ac}{4a}\)

この2次関数のグラフは点\((-\frac{b}{2a},-\frac{b^{2}-4ac}{4a})\)を頂点とする放物線になる。

2次関数\(y=ax^{2}+bx+c\)を微分して、\(y'=2ax+b\)。

よって、\(x=-\frac{b}{2a}\)の時にy'=0となるので、

\(y=a \times (-\frac{b}{2a})^{2} + b \times -\frac{b}{2a} +c\)

\(y=a \times \frac{b^{2}}{4a^{2}} + -\frac{b^{2}}{2a} +c\)

\(y= \frac{b^{2}}{4a} + -\frac{b^{2}}{2a} +c\)

\(y= \frac{b^{2}}{4a} + -\frac{2b^{2}}{4a} +c\)

\(y= -\frac{b^{2}}{4a} +c\)

\(y= -\frac{b^{2}}{4a} +\frac{4ac}{4a}\)

\(y= \frac{-b^{2}+4ac}{4a}\)

\(y= -\frac{b^{2}-4ac}{4a}\)

よって、\(a>0\)の時、

\( \begin{array}{c|c c c} x & \cdots & -\frac{b}{2a} & \cdots \\ \hline y' & - & 0 & + \\ \hline y & \searrow & -\frac{b^{2}-4ac}{4a} & \nearrow \\ \end{array} \)

となり、\(a<0\)の時、

\( \begin{array}{c|c c c} x & \cdots & -\frac{b}{2a} & \cdots \\ \hline y' & + & 0 & - \\ \hline y & \nearrow & -\frac{b^{2}-4ac}{4a} & \searrow \\ \end{array} \)

となり、\((-\frac{b}{2a},-\frac{b^{2}-4ac}{4a})\)の際に極値を取る。

写像と関数

あるものに対してものを対応させる規則を写像と言う。特に、ある数に対して数を対応させる規則を関数という。

2次方程式・因数分解による解法

2次方程式\(ax^{2}+bx+c=0\)の左辺を\((px+q)(rx+s)=0\)の形に因数分解できる時、\(x=-\frac{q}{p}、x=-\frac{s}{r}\)が2次方程式の解になる。

\((p(-\frac{q}{p})+q)(rx+s)=0\)

\((-q+q)(rx+s)=0\)

\(0=0\)

\((px+q)(r(-\frac{s}{r})+s)=0\)

\((px+q)(-s+s)=0\)

\(0=0\)

反復試行の確率

1,2,3,4,5の5個の玉を袋に入れ、袋の中から玉を1個取り出して番号を確認してから袋に戻す。

玉の番号の確認を3回行う時、1の玉がちょうど一回出る確率を求める。1回の試行で1の玉が1回だけ出る場合は、

1回目 2回目 3回目  
1 × × [1]
× 1 × [2]
× × 1 [3]

の、\({}_3 C_1\)通りある。

また、[1]のようになる確率は、

\(\frac{1}{5} \times (1-\frac{1}{5}) \times (1-\frac{1}{5})=\frac{1}{5} \times (1-\frac{1}{5})^{2}\)

となる。同様にして[2]、[3]のようになる確率もそれぞれ、

\(\frac{1}{5} \times (1-\frac{1}{5})^{2}\)

となる。

よって、求める確率は、

\({}_3 C_1 \times \frac{1}{5} \times (1-\frac{1}{5})^{2}\)

一般に、次が成り立つ。

1回の試行で事象Aの起きる確率をpとする。この試行をn回行う反復試行で、Aがちょうどr回起こる確率は、

\({}_n C_r \times p^{r} \times (1-p)^{n-r}\)

である。

二項分布

一般にn回の反復試行において、事象Aの起こる回数をXすると、Xは確率変数で、その確率分布は次の表のようになる。

\[ \begin{array}{c|c c c c c c|c} \hline X & 0 & 1 & \cdots & r & \cdots & n & 計 \\ \hline P & {}_n C_0 \times q^{n} & {}_n C_1 \times pq^{n-1} & \cdots & {}_n C_r \times p{r}q^{n-r} & \cdots & {}_n C_n \times p^{n} & 1 \\ \hline \end{array} \]

この表で与えられる確率分布を二項分布といい、B(n,p)で表す。また、確率変数Xは二項分布B(n,p)に従うと言う。

1回の試行で事象Aが起こる確率がpである試行をn回行う時、k回目の試行で事象Aが起これば1、起こらなければ0の値の値をとる確率変数を\(X_k\)とする。

\(P(X_k=1)=p、1-p=qと置き、P(X_k=0)=q\)

この時、

\(E(X_{k})=1 \times p=p\)

\(E(X_{k}^{2})=1^{2} \times p=p\)

\(V(X_{k})=p-p^{2}=p(1-p)=pq\)

よって、

\(X=\sum\limits_{n}^{k=1} X_{k}\)

と置くと、確率変数Xはn回の反復試行において事象Aが起こる回数を示すので、二項分布に従う。従って、

\(E(X)=\sum\limits_{n}^{k=1}E(X_{k})=np\)

\(X_{k}\)は互いに独立なので、

\(V(X)=\sum\limits_{n}^{k=1}V(X_k)=npq\)

標準偏差は、

\(\sigma(X)=\sqrt{npq}\)

微分と積分の公式

微分

\((x^{n})'=nx^{n-1}、cが定数の時(c)'=0\)

積分

不定積分

\(\int x^{n}dx=\frac{1}{n+1}x^{n+1}+C\)

定積分

\(\int_a^b f(x) dx=\left[F(x)\right]^a_b=F(b)-F(a)\)

乗法公式

\((a+b)(a-b)=a^{2}-ab+ab-b^{2}=a^{2}-b^{2}\)

確率変数の和と積

同時分布

赤玉2個、白玉1個が入った袋から玉を同時に2個取り出す時の赤玉の個数をX、白玉の個数をYとすると、確率分布は表のようになる。

全事象 \({}_3 C_2 = \frac{3!}{2!(3-2)!} = 3\) 3通り。

赤、白

白、赤

赤、赤

X 1 2
P 2/3 1/3 1
Y 0 1
P 1/3 2/3 1

X=aかつY=bの確率をP(X=a,Y=b)で表すと、

P(X=1,Y=0) p1 P(X=1,Y=1) p2 P(X=2,Y=0) p3 P(X=2,Y=1) p4

(X=1,Y=0)と(X=2,Y=1)はありえないので、p1とp4は0。

\(p1=0, p2=\frac{2}{3}, p3=\frac{1}{3}, p4=0\)

\(p1+p2=\frac{2}{3}, p3+p4=\frac{1}{3}, p1+p3=\frac{1}{3}, p2+p4=\frac{2}{3}\)

これらを表にすると、

X\Y 0 1
1 p1 p2 2/3
2 p3 p4 1/3
  1/3 2/3 1

このような対応をXとYの同時分布と言う。X,Yの和をZとすると、Zも確率変数である。

よってZの期待値は、

\(E(Z)=(1+0)p1 + (1+1)p2 + (2+0)p3 + (1+1)p4\)

\(=0+2 \times \frac{2}{3} + 2 \times \frac{1}{3} + 0\)

\(=\frac{4}{3} + \frac{2}{3} = \frac{6}{3} = 2\)

\(E(X)=1 \times \frac{2}{3} + 2 \times \frac{1}{3} = \frac{4}{3}\)

\(E(Y)=0 \times \frac{1}{3} + 1 \times \frac{2}{3} = \frac{2}{3}\)

\(E(X) + E(Y)=\frac{4}{3} + \frac{2}{3}=\frac{6}{3}=2\)

であるからE(Z)=E(X)+E(Y)が成り立つ。

一般に、2つの確率変数X,Yについて、

E(X+Y)=E(X)+E(Y)

が成り立つ。同様に3つの確率変数X,Y,Zについて、

E(X+Y+Z)=E(X)+E(Y)+E(Z)

が成り立つ。これは、4つ以上の確率変数についても同様に成り立つ。

aX+bYの期待値

E(aX+bY)=E(aX)+E(bY)=a(E(X))+b(E(Y))

独立な確率変数の積の期待値

2つの確率変数X,Yを考える。Xの取る値aとYの取る値bに対して、P(X=a,Y=b)=(P(X=a)) x (P(Y=b))がa,bの取り方に関係なく成り立つ時、確率変数X,Yは互いに独立である、と言う。

特に2つの試行SとTが独立の時、Sの結果によって定まる確率変数Xと、Tの結果によって定まる確率変数Yは独立である。

一般に、2つの確率変数X,Yが互いに独立の時、E(XY)=E(X)E(Y)が成り立つ。

X x1 x2
P p1 p2 1
Y y1 y2
P q1 q2 1
X\Y y1 y2
x1 p1q1 p1q2 p1
x2 p2q1 p2q2 p2
  q1 q2 1

p1q1+p1q2=p1(q1+q2)

(q1+q2)=1なので、

= p1。以下同様。

同様に、確率変数X,Y,Zについて、

P(X=a,Y=b,Z=c)=P(X=a)P(Y=b)P(Z=c)

が成り立つ時、X,Y,Zは互いに独立であると言い、E(XYZ)=E(X)E(Y)E(Z)が成り立つ。

独立な確率変数の分散

2つの確率変数X,Yが互いに独立の時、和X+Yの分散を求める。

\(V(X+Y)=E((X+Y)^{2})-\biggl\{E(X+Y)\biggr\}^{2}\)

\(E((X+Y)^{2})=E(X^{2}+2XY+Y^{2})=E(X^{2})+2E(XY)+E(Y^{2})\)

\(\biggl\{E(X+Y)\biggr\}^{2}=\biggl\{E(X)+E(Y)\biggr\}^{2}=E(X)^{2}+2E(X)E(Y)+E(Y)^{2}\)

また、X,Yが互いに独立なので、

E(XY)=E(X)E(Y)

以上より、

\(V(X+Y)=E(X^{2}+2XY+Y^{2})=E(X^{2})+2E(X)E(Y)+E(Y^{2}) - E(X)^{2} - 2E(X)E(Y) - E(Y)^{2}\)

\(=\biggl\{E(X^{2}) - \biggl\{E(X)\biggr\}^{2}\biggr\} + \biggl\{E(Y^{2} - \biggl\{E(Y)\biggr\}^{2})\biggr\}\)

\(V(X+Y)=V(X)+V(Y)\)

一般に、2つの確率変数X,Yが独立の時、V(X+Y)=V(X)+V(Y)。

同様に、確率変数X,Y,Zが独立の時、V(X+Y+Z)=V(X)+V(Y)+V(Z)。

分散と標準偏差

期待値

一般に確率変数Xの確率分布が

X x1 x2 ...
P p1 p2 ... 1

で与えられている時、

\(x_{1}p_{1}+x_{2}p_{2} \cdots x_{n}p_{n}=\sum\limits_{n}^{k=1} x_{n}p_{n}\)

をXの期待値または平均といい、E(X)またはmで表す。

\(E(X^{2})=\sum\limits_{n}^{k=1} x^{2}_{n}p_{n}\)

E(aX+b)

\(E(aX+b)=\sum\limits_{n}^{k=1} (ax_k+b)p_k = a \sum\limits_{n}^{k=1} x_k p_k + b \sum\limits_{n}^{k=1} p_k\)

\(\sum\limits_{n}^{k=1} p_k=1\)なので、

\(=aE(X) + b\)

V(aX+b)

\(V(aX+b)=\sum\limits_{n}^{k=1} \biggl\{(ax_k+b)-m'\biggr\}^{2} p_k\)

m'=E(aX+b)=aE(X)+b=am+bなので、

\(~~~~=\sum\limits_{n}^{k=1} \biggl\{(ax_k+b)-(am+b)\biggr\}^{2} p_k\)

\(~~~~=\sum\limits_{n}^{k=1} (ax_k+b-am-b)^{2} p_k\)

\(~~~~=\sum\limits_{n}^{k=1} (ax_k-am)^{2} p_k\)

\(~~~~=\sum\limits_{n}^{k=1} \biggl\{a(x_k-m)\biggr\}^{2} p_k\)

\(~~~~=\sum\limits_{n}^{k=1} a^{2}(x_k-m)^{2} p_k\)

\(~~~~=a^{2} \sum\limits_{n}^{k=1} (x_k-m)^{2} p_k\)

\(V(X)=\sum\limits_{n}^{k=1} (x_k-m)^{2} p_k\) より、

\(V(aX+b)=a^{2}V(X)\)

分散

変量xのデータの値がx1,x2...xnで、その平均値が\(\overline{x}\)の時、

\(S^{2}=\frac{1}{n} \biggl\{(x_1-\overline{x})^{2} + (x_2-\overline{x})^{2} \cdots (x_n-\overline{x})^{2}\biggr\} \)

Xの期待値E(X)をmとすると、

分散V

\(V(x)=E((X-m)^{2})\)

\(~~~~=(x_{1}-m)^{2}p_{1}+(x_{2}-m)^{2}p_{2} \cdots (x_{n}-m)^{2}p_n\)

\(~~~~=\sum\limits_{n}^{k=1} (x_{k}-m)^{2}p_{k}\)

\(~~~~=\sum\limits_{n}^{k=1} (x^{2}_{k} - 2mx_{k} + m^{2})p_{k}\)

\(~~~~=\sum\limits_{n}^{k=1} (x^{2}_{k}p_{k} - 2mx_{k}p_{k} + m^{2}p_{k})\)

\(~~~~=\sum\limits_{n}^{k=1} (x^{2}_{k}p_{k}) - 2m \sum\limits_{n}^{k=1} (x_{k}p_{k}) + \sum\limits_{n}^{k=1} (m^{2}p_{k})\)

\(~~~~=\sum\limits_{n}^{k=1} (x^{2}_{k}p_{k}) - 2m \sum\limits_{n}^{k=1} (x_{k}p_{k}) + m^{2} \sum\limits_{n}^{k=1} (p_{k})\)

\(\sum\limits_{n}^{k=1} (p_{k})=1\)より、

\(~~~~=E(X^{2}) - 2 \times E(X) \times E(X) + m^{2}\)

\(~~~~=E(X^{2}) - 2 \times E(X) \times E(X) + \biggl\{{E(X)}\biggr\}^{2} \)

\(~~~~=E(X^{2}) - 2 \times \biggl\{{E(X)}\biggr\}^{2} + \biggl\{{E(X)}\biggr\}^{2} \)

\(~~~~=E(X^{2}) - \biggl\{{E(X)}\biggr\}^{2} \)

三角関数の公式

三平方の定理\(x^2+y^2=r^2\)より、

\(tanθ=\frac{sinθ}{cosθ}\)

\(sin^{2}θ+cos^{2}θ=1\)

\(1+tan^{2}θ=\frac{1}{cos^{2}θ}\)

\(tan^{2}θ=\frac{sin^{2}θ}{cos^{2}θ}\)

\(sin^{2}θ=1-cos^{2}θ\)なので、

\(tan^{2}θ=\frac{1-cos^{2}θ}{cos^{2}θ}\)

\(tan^{2}θ=\frac{1}{cos^{2}θ}-\frac{cos^{2}θ}{cos^{2}θ}\)

\(tan^{2}θ=\frac{1}{cos^{2}θ}-1\)

\(1+tan^{2}θ=\frac{1}{cos^{2}θ}\)


正弦定理

円周角の定理 : 1つの弧に対する円周角の大きさは全て等しく、\((円周角)=\frac{1}{2}(中心角)\) 特に、半円の弧に対する円周角は90°。

⊿ABCの外接円の中心をO、半径をRとする。

[1] 0°<A<90°のとき

tri_01.png

円周角の定理により、∠BCD=90°、∠A=∠D

BD=2Rなので \(sinD=\frac{a}{2R}\) また sinA=sinD

従って、

\(sinA=\frac{a}{2R}\)

\(sinA × 2R=a\)

\(2R=\frac{a}{sinA}\)

\(\frac{a}{sinA}=2R\)

[2] A=90°のとき

a=2R、sinA=sin90°=1

従って、\(\frac{a}{sinA}=2R\)

[3] 90°<Aのとき

\(sinD=\frac{a}{2R}\)、A+D=180°

sinD=(180°-A)=sinA

従って、\(\frac{a}{sinA}=2R\)

余弦定理

座標平面上に⊿ABCを頂点Aが原点、辺ABがx軸の正の部分、頂点Cがx軸の上方にあるようにする。

頂点Cから辺ABまたはその延長に垂線CHを繋げると、点Hは

[1] 辺AB上 [2] 辺ABの右外 [3] 辺ABの左外

triyo01.png

triyo02.png

triyo03.png

のいずれかにある。線分CHの長さは、点Cのy座標bsinAで表され、線分BHの長さは、

[1] BH=c - bcosA [2] BH=bcosA - c [3] BH=c + (-bcosA)

となる。

ここで、⊿BCHに三平方の定理を適用すると、

\(a^2=BC^2=BH^2+CH^2\)

\(~~~=(c-bcosA)^{2}+(bsinA)^{2}\)

\(~~~=c^2 - 2c × bcosA + b^{2}cos^{2}A + b^{2}sin^{2}A\)

\(~~~=c^2 - 2c × bcosA + b^{2}(cos^{2}A + sin^{2}A)\)

\(sin^{2}θ+cos^{2}θ=1\) より、

\(~~~=c^2 - 2c × bcosA + b^{2}\)

従って、

\(a^2 =c^2 + b^{2} - 2c × bcosA\)

三角形を回転させて、他の辺も同様。

二点を通る式

\(y-y_{1}=\frac{(y_{2}-y_{1})}{(x_{2}-x_{1})}(x-x_{1})\)

重複組合せ

\({}_{n+r-1} C_r\)

重複組合せの公式と例題

「n種類のものから重複を許してr個選ぶ方法」と「r個の○とn-1個の仕切りを一列に並べる方法」は1対1に対応するので、そのような場合の数は\({}_{n+r-1} C_r\)となる。

組み合わせ

\({}_n C_r = {}_n C_{n-r}\)

n個の内からr個選ぶのと、n個の内からrでないのを選ぶのは裏返しで同じことなので、\({}_n C_r = {}_n C_{n-r}\)が成り立つ。

\(\sum\limits_{k=n+1}^{2n} k\)

\(\sum\limits_{k=n+1}^{2n} k\)

はn+1から始まって2nまでの和なので、

\(\sum\limits_{k=1}^{2n} k - \sum\limits_{k=1}^{n} k\)

である。

数列\({a_n}\)が等差数列の時の数列\({a_nr^{n-1}}\)の和

一般に、{(等差数列) x (等比数列)}型の数列の和を求めるには、S-rS(rは等比数列部分の公比)を計算して等比数列の和を導き出す。

例えば、\(1+2x+3x^2+4x^3+ \cdots +nx^{n-1}\)の和Sは、次のように表される。

x=1の場合 \(S=1+2+3+ \cdots +n=\frac{1}{2}n(n+1)\)

x≠1の場合 S-xSを計算する。

\(~~~~~~1+2x+3x^2+4x^3+ \cdots +nx^{n-1}\)

\(\underline{-) ~ x+2x^2+3x^3+ \cdots +(n-1)x^{n-1}+nx^n}\)

\((1+x+x^2+x^3+x^4+ \cdots +x^{n-1})-nx^n\)

()でくくった部分は、初項1、公比x、項数nの等比数列の和なので、

\(S-xS=\frac{1 \times (1-x^n)}{(1-x)}-nx^n\)

\(=\frac{(1-x^n)}{(1-x)}-nx^n\)

\(=\frac{1-x^n-nx^n-nx^{n+1}}{(1-x)}\)

\(S-xS=\frac{1-(1+n)x^n-nx^{n+1}}{(1-x)}\)

\((1-x)S=\frac{1-(1+n)x^n-nx^{n+1}}{(1-x)}\)

\(S=\frac{1-(1+n)x^n-nx^{n+1}}{(1-x)^2}\)

部分分数分解

\(a≠bの時、\frac{1}{(x+a)(x+b)}=\frac{1}{b-a}(\frac{1}{x+a}-\frac{1}{x+b})\)

\(\frac{1}{b-a}(\frac{1}{x+a}-\frac{1}{x+b})\)

\(=\frac{1}{b-a}(\frac{x+b-x-a}{(x+a)(x+b)})\)

\(=\frac{1}{b-a}(\frac{b-a}{(x+a)(x+b)})\)

\(=\frac{1}{(x+a)(x+b)}\)

正の奇数の和

\(1+3+5 \cdots +(2n-1)=n^2\)

\(\frac{1}{2}n(1+2n-1)=\frac{1}{2}n(2n)=n^2\)

対数の性質

\(M=a^p\)となるpを、\(p=\log{a} M\)と記述する。従って、

\(\log{a} MN=\log{a} M + \log{a} N\)

\(\log{a} \frac{M}{N}=\log{a} M - \log{a} N\)

\(\log{a} M^k=k\log{a} M\)

\(\log{a} b=\frac{\log{c} b}{\log{c} a}\)

\(\log{a} MN=\log{a} M + \log{a} N\)の説明。

\(p=\log{a} M、q=\log{a} N\)であるので、

\(M=a^p、N=a^q\)

\(MN=a^p \times a^q=a^{p+q}\)

よって、

\(p+q=\log{a} MN\)

\(p+q=\log{a} M + \log{a} N\)

なので、

\(p+q=\log{a} MN=\log{a} M + \log{a} N\)

以上で示された。

\(\log{a} \frac{M}{N}=\log{a} M - \log{a} N\)の説明。

\(p=\log{a} M、q=\log{a} N\)であるので、

\(M=a^p、N=a^q\)

\(\frac{M}{N}=\frac{a^p}{a^q}=a^{p-q}\)

よって、

\(p-q=\log{a} \frac{M}{N}\)

\(p-q=\log{a} M - \log{a} N\)

なので、

\(p-q=\log{a} \frac{M}{N}=\log{a} M - \log{a} N\)

以上で示された。

\(\log{a} M^k=k\log{a} M\)の説明。

\(M=a^p\)より、\(M^k=(a^p)^k=a^{pk}\)

よって、

\(p \times k=\log{a} M^k\)なので、\(p=\log{a} M\)より、\(\log{a} M^k=k \log{a} M\)

以上で示された。

\(\log{a} b=\frac{\log{c} b}{\log{c} a}\)の説明。

\(\log{a} b=p\)なので、\(a^p=b\)。

両辺のcを底とする対数をとると、\(\log{c} a^p=\log{c} b\)。

\(p\log{c} a=\log{c} b\)

\(p=\frac{\log{c} b}{\log{c} a}\)

\(p=\log{a} b\)なので、

\(\log{a} b=\frac{\log{c} b}{\log{c} a}\)

以上で示された。

\(\sum\)の公式

\(\sum\limits_{n}^{k=1} k=1+2+3+4 \cdots +n=\frac{1}{2}n(n+1)\)

初項1、公差1、項数nの等差数列の和なので、

\(S_n=\frac{1}{2}n(2a+(n-1)d)\)より、

\(S_n=\frac{1}{2}n(2+(n-1))\)

\(S_n=\frac{1}{2}n(2+n-1)\)

\(S_n=\frac{1}{2}n(n+1)\)

以上で示された。

\(\sum\limits_{n}^{k=1} k^2=1^2+2^2+3^2+4^2 \cdots +n^2=\frac{1}{6}(n+1)(2n+1)\)

\(S=1^2+2^2+3^2+4^2 \cdots +n^2\)と置く。

恒等式\((k+1)^3-k^3=3k^2+3k+1\)を利用する。

二項定理より、

\((k+1)^3=k^3+3k^2+3k+1\)

\((k+1)^3-k^3=3k^2+3k+1\)

kに1,2,3...nを代入して辺々を加えると、

\(~~~~~~~~~2^3-1^3=3\times1^2+3\times1+1\)

\(~~~~~~~~~3^3-2^3=3\times2^2+3\times2+1\)

\(~~~~~~~~~4^3-3^3=3\times3^2+3\times3+1\)

\(~~~~~~~~~\cdots\)

\(~~~~~~n^3-(n-1)^3=3 \times (n-1)^2+3 \times (n-1)+1\)

\(\underline{+)~(n+1)^3-n^3=3 \times n^2+3 \times n+1}\)

\((n+1)^3-1=3(1^2+2^2+3^2 \cdots +n^2)+3(1+2+3 \cdots +n)+n\)

よって、

\((n+1)^3-1=3S+3 \times \frac{1}{2}n(n+1)+n\)

\(3S= (n+1)^3-1 - \frac{3}{2}n(n+1)-n\)

\(3S= (n+1)^3 - \frac{3}{2}n(n+1)-n-1\)

\(3S= (n+1)^3 - \frac{3}{2}n(n+1)-(n+1)\)

\(3S= (n+1) \biggl\{(n+1)^2 - \frac{3}{2}n-1 \biggr\}\)

\(3S= \frac{1}{2}(n+1) \biggl\{2(n+1)^2 - 3n - 2 \biggr\}\)

\(3S= \frac{1}{2}(n+1) \biggl\{2(n^2+2n+1) - 3n - 2 \biggr\}\)

\(3S= \frac{1}{2}(n+1)(2n^2 + 4n + 2 - 3n - 2)\)

\(3S= \frac{1}{2}(n+1)(2n^2 + n)\)

\(3S= \frac{1}{2}n(n+1)(2n + 1)\)

\(S= \frac{1}{6}n(n+1)(2n + 1)\)

以上で示された。

\(\sum\limits_{n}^{k=1} k^3=1^3+2^3+3^3+4^3 \cdots +n^3=\biggl\{\frac{1}{2}n(n+1)\biggr\}^2\)

\(S=1^3+2^3+3^3+4^3 \cdots +n^3\)と置く。

二項定理より、

\((k+1)^4=k^4+4k^3+6k^2+4k+1\)

\((k+1)^4-k^4=4k^3+6k^2+4k+1\)

kに1,2,3,4,5...を代入して足す。

\(~~~~~~~~~2^4-1^4=4\times1^3+6\times1^2+4\times1+1\)

\(~~~~~~~~~3^4-2^4=4\times2^3+6\times2^2+4\times2+1\)

\(~~~~~~~~~4^4-3^4=4\times3^3+6\times3^2+4\times3+1\)

\(~~~~~~~~~5^4-4^4=4\times4^3+6\times4^2+4\times4+1\)

\(~~~~~~~~~\cdots\)

\(~~~~~~n^4-(n-1)^4=4\times(n-1)^3+6\times(n-1)^2+4\times(n-1)+1\)

\(\underline{+)~(n+1)^4-n^4=4 \times n^3+6 \times n^2+4 \times n+1}\)

\((n+1)^4-1=4(1^3+2^3+3^3 \cdots +n^3)+6(1^2+2^2+3^2 \cdots +n^2)+4(1+2+3 \cdots +n)+n\)

よって、

\((n+1)^4-1=4S+6(\frac{1}{6}n(n+1)(2n+1))+4(\frac{1}{2}n(n+1))+n\)

\((n+1)^4-1=4S+n(n+1)(2n+1)+2n(n+1)+n\)

\(4S=(n+1)^4-n(n+1)(2n+1)-2n(n+1)-n-1\)

\(4S=(n+1)^4-n(n+1)(2n+1)-2n(n+1)-(n+1)\)

\(4S=(n+1)\biggl\{(n+1)^3-n(2n+1)-2n-1\biggr\}\)

\(4S=(n+1)\biggl\{(n+1)^3-2n^2-n-2n-1\biggr\}\)

\(4S=(n+1)\biggl\{(n+1)^3-2n^2-3n-1\biggr\}\)

\(4S=(n+1)(n^3+3n^2+3n+1-2n^2-3n-1)\)

\(4S=(n+1)(n^3+n^2)\)

\(4S=n^4+n^3+n^3+n^2\)

\(4S=n^4+2n^3+n^2\)

\(4S=n^2(n^2+2n+1)\)

\(4S=n^2(n+1)^2\)

\(S=\frac{n^2(n+1)^2}{4}\)

\(S=\biggl\{\frac{1}{2}n(n+1)\biggr\}^2\)

以上で示された。

二項定理

\((a+b)^n={}_n C_0 a^n + {}_n C_1 a^{n-1}b + {}_n C_2 a^{n-2}b^2+\cdots+{}_n C_r a^{n-r}b^r + \cdots {}_n C_n b^n\)

説明。

一般に、\((a+b)^n\)はn個の\((a+b)\)の積である。

\((a+b)^n=(a+b)(a+b)(a+b)(a+b)\cdots\)

この展開式の\(a^{n-r}b^r\)の項は、n個の(a+b)のうちのr項からbを選び、残りの(n-r)個の(a+b)からaを選んで掛け合わせると得られる。

\(a \times a \times b \times \cdots \times a → a^{n-r}b^r\)

(bをr個選ぶと残り(n-r)個はa。)

この選び方の場合分けは\({}_n C_r\)個あるので、\((a+b)^n\)を展開する時の\(a^{n-r}b^r\)の数は\({}_n C_r\)個ある。なので、\(a^{n-r}b^r\)の係数を\({}_n C_r\)で算出できる。

\((a+b)^n\)を展開するときの

\(a^n\)の項の係数は\({}_n C_0\)

\(a^{n-1}b\)の項の係数は\({}_n C_1\)

\(a^{n-2}b^2\)の項の係数は\({}_n C_2\)

\(\cdots\)

\(a^{n-r}b^r\)の項の係数は\({}_n C_r\)

\(\cdots\)

\(b^n\)の項の係数は\({}_n C_n\)

従って、

\((a+b)^n={}_n C_0 a^n + {}_n C_1 a^{n-1}b + {}_n C_2 a^{n-2}b^2+\cdots+{}_n C_r a^{n-r}b^r + \cdots {}_n C_n b^n\)

である。

二重根号の外し方

\(\sqrt{(a+b)+2\sqrt{ab}} = \sqrt{a}+\sqrt{b}\)

\(\sqrt{(a+b)-2\sqrt{ab}} = \sqrt{a}-\sqrt{b}\)

説明。

\((\sqrt{a}+\sqrt{b})^2 = a+2\sqrt{ab}+b = (a+b)+2\sqrt{ab}\)

\((\sqrt{(a+b)+2\sqrt{ab}})^2 = (a+b)+2\sqrt{ab}\)

\((\sqrt{a}-\sqrt{b})^2 = a-2\sqrt{ab}+b = (a+b)-2\sqrt{ab}\)

\((\sqrt{(a+b)-2\sqrt{ab}})^2 = (a+b)-2\sqrt{ab}\)

合同式の性質

a±c≡b±d(mod p)

a≡b(mod p)、c≡d(mod p)ならば、a±c≡b±d(mod p)である。

a≡b(mod p)は、a=qp+r、b=q'p+rを示している。

c≡d(mod p)は、c=q''p+r'、d=q'''p+r'を示している。

よって、

a+c=qp+r+q''p+r'=(q+q'')p+r+r'

b+d=q'p+r+q'''p+r'=(q'+q''')p+r+r'

よって、(a+c)と(b+d)をpで割ると同じr+r'が余るので示された。

ac≡bd(mod p)

a≡b(mod p)、c≡d(mod p)ならば、ac≡bd(mod p)である。

a≡b(mod p)は、a=qp+r、b=q'p+rを示している。

c≡d(mod p)は、c=q''p+r'、d=q'''p+r'を示している。

\(ac=(qp+r)(q''p+r')=qq''p^2+q'pr'+q''pr+rr'=(qq''p+q'r'+q''r)p+rr'\)

\(bd=(q'p+r)(q'''p+r')=q'q'''p^2+q'pr'+q'''pr+rr'=(q'q'''p+q'r'+q'''r)p+rr'\)

よって、acとbdをpで割ると同じrr'が余るので示された。

\(a^n≡b^n \pmod p\)

a≡b(mod p)ならば、\(a^n≡b^n \pmod p\)である。

数学的帰納法を用いる。

n=1の時、

a≡b(mod p)。

n=k-1の時、

\(a^{k-1}≡b^{k-1} \pmod p\)を仮定する。

\(a^{k-1}=a \times a \times a \times .... (k-1回)\)

\(b^{k-1}=b \times b \times b \times .... (k-1回)\)

である。

a≡b(mod p)であり、a≡b(mod p)かつc≡d(mod p)ならば、ac≡bd(mod p)なので、

\(a^{k-1}≡b^{k-1} \pmod p\)

である。

よって、全ての自然数nに対して、

\(a^{n}≡b^{n} \pmod p\)

が示された。

数列A,B,Cが等差数列 \(\Longleftrightarrow\) 2B=A+C

\(A=\{a_{n-1}\}=a+(n-1-1)d=a+(n-2)d=a+nd-2d\)

\(B=\{a_{n}\}=a+(n-1)d=a+nd-d\)

\(C=\{a_{n+1}\}=a+(n+1-1)d=a+(n)d=a+nd\)

\(A+C=2a+2d-2d\)

\(2B=2a+2d-2d\)

よって、数列A,B,Cが等差数列 \(\Longleftrightarrow\) 2B=A+Cが示された。

階差数列の一般項

数列\(\{a_n\}\)の各項の差が、等差数列\(\{b_n\}\)である場合、\(\{b_n\}\)を数列\(\{a_n\}\)の階差数列と言う。

\(\{a_n\}=a_1~a_2~a_3~\cdots~a_n~a_{n+1}\)

\(\{b_n\}=b_1~b_2~b_3~\cdots~b_n~b_{n+1}\)

\((b_n=a_{n+1}-a_n)\)

数列\(\{a_n\}\)の階差数列を\(\{b_n\}\)とすると、

\(a_2-a_1=b_1\\a_3-a_2=b_2\\a_4-a_3=b_3\\ \cdots \\ a_n-a_{n-1}=b_{n-1}\)

である。足すと、

\(~~~~~~a_2-a_1=b_1\\~~~~~~a_3-a_2=b_2\\~~~~~~a_4-a_3=b_3\\ ~~~~~\cdots \\ \underline{+)~a_n-a_{n-1}=b_{n-1}}\)

\(~~~~~~a_n-a_1=b_1+b_2+b_3 \cdots b_{n-1}\)

よって、数列\(\{a_n\}\)の一般項は、

\(a_n-a_1=\sum\limits_{k=1}^{n-1}b_k\)

\(a_n=a_1+\sum\limits_{k=1}^{n-1}b_k\)

である。

等比数列の和の公式

初項a、公比r、項数nの等比数列\(\{a_n\}\)の初項から第n項までの和\(S_n\)を求める。

\(S_n=a+ar+ar^2+ar^3+ar^4\cdots+ar^{n-2}+ar^{n-1}\)

\(S_n\)にrを掛けると、

\(rS_n=ar+ar^2+ar^3+ar^4+ar^5\cdots+ar^{n-1}+ar^{n}\)

\(S_n-rS_n\)を考えると、

\(~ ~ ~ ~ ~ ~ ~S_n=a+ar+ar^2+ar^3+ar^4\cdots+ar^{n-2}+ar^{n-1}\)

\(\underline{-)~rS_n=ar+ar^2+ar^3+ar^4+ar^5\cdots+ar^{n-1}+ar^{n}}\)

\(~ ~ ~ ~ ~ ~ ~S_n-rS_n=a-ar^n\)

\(S_n(1-r)=a(1-r^n)\)

\(S_n=\frac{a(1-r^n)}{(1-r)}\)。

\(rS_n-S_n\)からは、

\(S_n=\frac{a(r^n-1)}{(r-1)}\)が導かれる。

よって、

r≠1の時、

\(S_n=\frac{a(1-r^n)}{(1-r)}\) または

\(S_n=\frac{a(r^n-1)}{(r-1)}\)

r=1の時 \(S_n=na\)。

r<1の時、\(S_n=\frac{a(1-r^n)}{(1-r)}\)を、r>1の時\(S_n=\frac{a(r^n-1)}{(r-1)}\)を用いると計算が楽。

等差数列の和の公式

初項a、公差d、項数nの等差数列\(\{a_n\}\)の末項をlとし、初項から第n項までの和を\(S_n\)として\(S_n\)を求める。

\(S_n = a+(a+d)+(a+2d)+(a+3d)\cdots(l-2d)+(l-d)+l\)

順番を逆にして二つを足し合わせて、

\(~ ~ ~ ~ ~ ~ S_n = a+(a+d)+(a+2d)+(a+3d)\cdots(l-2d)+(l-d)+l\)

\(\underline{+)~S_n = l+(l-d)+(l-2d)+(l-3d)\cdots(a+2d)+(a+d)+a}\)

\(~ ~ ~ ~ ~ 2S_n = (a+l)+(a+l)+(a+l)\cdots(a+l)+(a+l)+(a+l)\)

(a+l)がn個続くので、

\(2S_n=n(a+l)\)

\(S_n=\frac{1}{2}n(a+l)\)

l=a+(n-1)dなので、

\(S_n=\frac{1}{2}n(a+a+(n-1)d)\)

\(S_n=\frac{1}{2}n(2a+(n-1)d)\)

\((相加平均)\geqq(相乗平均)\)

a,bを実数とする。

\(\frac{a+b}{2} \geqq \sqrt{ab}\)

両辺を二乗して

\(\frac{a^2+2ab+b^2}{4} \geqq ab\)

両辺に4をかけて

\(a^2+2ab+b^2 \geqq 4ab\)

移項して

\(a^2-2ab+b^2 \geqq 0\)

\((a-b)^2 \geqq 0\)

a-bは実数であり、実数の二乗は0と同じか0より大きいので示された。

順列

一般に\(r \leqq n\)の時、異なるn個から異なるr個を取り出して1列に並べる順列を、n個からr個取る順列と言い、その総数を\({}_n P_r\)で表す。

1番目のものの選び方は \(n\) 通り。 2番目のものの選び方は \(n-1\) 通り。 3番目のものの選び方は \(n-3\) 通り。 . . . r-2番目のものの選び方は \(n-(r-3) = n-r+3\) 通り。 r-1番目のものの選び方は \(n-(r-2) = n-r+2\) 通り。 r番目のものの選び方は \(n-(r-1) = n-r+1\) 通り。

従って、\({}_n P_r = n(n-1)(n-2)(n-3)...(n-r+3)(n-r+2)(n-r+1)\)。

\((n-r+1)(n-r+2)(n-r+3)...(n-3)(n-2)(n-1)n = \frac{1 * 2 * 3 * 4 * ...(n-r)(n-r+1)(n-r+2)(n-r+3)...(n-3)(n-2)(n-1)n}{1 * 2 * 3 * 4 * ...(n-r)}\)

約分して、

\((n-r+1)(n-r+2)(n-r+3)...(n-3)(n-2)(n-1)n = (n-r+1)(n-r+2)(n-r+3)...(n-3)(n-2)(n-1)n\)

従って、\({}_n P_n = \frac{n!}{(n-r)!}\)

円順列

適当に回転して並びが同じになれば同じ順列とみなす。例えば、ABCD,DABC,CDAB,DCBAを同じとみなす。

この場合、\(\frac{{}_4 P_4}{4} = \frac{4!}{4} = 3!\)。

また、

Circle_Permutation.png

と、Aを固定すると、残りのB,C,Dを残りの場所に並べる方法の総数に等しいので、\((4-1)!\)。

一般に、異なるn個の円順列の総数は\((n-1)!\)。

重複順列

n個からr個取る重複順列の総数は\(n^r\)通り。

組み合わせ

異なるA,B,C,D,Eから3個を選ぶ。ものを取り出す順序を無視した組を作る時、これらを組み合わせという。

一般に\(r \leqq n\)の時、異なるn個のものから異なるr個を取り出す組み合わせを、n個からr個取る組み合わせと言い、その総数を\({}_n C_r\)で表す。

A,B,Cについて一列に並べる順列は、

A B C, A C B, B A C, B C A, C A B, C B A。3!通り、6通り。

他のABD,ABE,BCD,BCE,CDEについても言える。

つまり、\({}_5 C_3 * 3! = {}_5 P_3\) 通りの順列が出来る。計算して、

\({}_5 C_3 * 3! = {}_5 P_3\)

\({}_5 C_3 = \frac{{}_5 P_3}{3!}\)

同様に、\({}_n C_r\)と\({}_n P_r\)について、\({}_n C_r * r! = {}_n P_r\)が成り立つので、

\({}_n C_r = \frac{{}_n P_r}{r!} = \frac{\frac{n!}{(n-r)!}}{r!} = \frac{n!}{r!(n-r)}\)が成り立つ。

等比中項

数列a,b,c ... が等比数列の時、\(\frac{b}{a} = \frac{c}{b}\)より、\(b^2 = ac\)である。

公比をrと置く。

\(b = a * r\)

\(c = a * r * r\)

従って、

\(\frac{b}{a} = \frac{a * r}{a} = r\)

\(\frac{c}{b} = \frac{a * r * r}{a * r} = r\)

よって

\(r = \frac{b}{a} = \frac{c}{b}\)

である。

二次方程式の解の公式

逆向きに解いたのでなんだかなー、ですが載せます。

\(ax^2 + bx + c = 0\)

4aを掛けて

\(4a^2x^2 + 4abx + 4ac = 0\)

4acを移項して

\(4a^2x^2 + 4abx = -4ac\)

両辺に\(b^2\)を足して

\(4a^2x^2 + 4abx + b^2 = b^2 - 4ac\)

左辺を因数分解して

\((2ax + b)^2 = b^2 - 4ac\)

両辺のルートを取って

\(2ax + b = \pm{\sqrt{b^2 - 4ac}}\)

bを移項して

\(2ax = -b \pm{\sqrt{b^2 - 4ac}}\)

両辺を2aで割って

\(x = \frac{-b \pm{\sqrt{b^2 - 4ac}}}{2a}\)

\(Ax^2 + Bx + C\)の因数分解

\(acx^2 + (ad + bc)x + bd = (ax + b)(cx + d)\)

\((ax + b)(cx +d) = acx^2 + adx + bcx + bd = acx^2 + (ad + bc)x + bd\)

AとCを因数分解して頭の体操をします。


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